Reflections

時のかけらたち

歌舞伎を楽しむ ・・・ enjoy Kabuki

2020-12-26 23:59:45 | art

12月3日  歌舞伎座12月公演

第三部
近松門左衛門 作
傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
土佐将監閑居の場
 
浮世又平  中村勘九郎
女房おとく  市川猿之助
狩野雅楽之助  市川團子
土佐修理之助  中村鶴松
将監北の方  中村梅花
土佐将監光信  片岡市蔵
 
第四部
近松門左衛門 作
日本振袖始(にほんふりそではじめ)
大蛇退治
 
岩長姫実は八岐大蛇  坂東玉三郎
稲田姫  中村梅枝
素盞嗚尊  尾上菊之助

※12月1日~7日までは下記代役にて上演。
岩長姫実は八岐大蛇  尾上菊之助
稲田姫  中村梅枝
素盞嗚尊  坂東彦三郎
 
 

第三部

傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
夫婦の深い情愛と絵師が起こす奇跡

 絵師の又平は、師匠の土佐将監のもとを訪れ、土佐の名字を名乗ることを願い出ます。生来言葉の不自由な又平に代わり、女房おとくが切に訴えますが、又平には功績がないため聞き入れられません。悲嘆に暮れた又平は死を決意し、今生の名残りとして手水鉢に自画像を描くと…。
 実直な又平と、夫をかいがいしく支えるおとく。夫婦の絆と、命を懸けて起こした奇跡が胸を打つ義太夫狂言の名作です。夫婦の深い情愛を描いた心温まる舞台をご覧いただきます。

第四部

日本振袖始(にほんふりそではじめ)
妖しい魅力にあふれる日本神話を題材とした舞踊劇

 出雲の国では、簸の川に棲みついた八岐大蛇に毎年人身御供を差し出していましたが、今年は稲田姫が捧げられることになりました。夜も更けた頃、どこからともなく姿を現したのは、大蛇の化身である岩長姫。供えられている好物の酒の香りに気がつくと次々に飲み干し、ついに稲田姫を飲み込みます。しかしこの酒は、素盞嗚尊が用意した毒酒。間もなく、素盞嗚尊が大蛇に奪われた十握の宝剣と稲田姫を取り戻すためにやって来て…。
 妖艶な雰囲気を漂わせる岩長姫が、酒の甕に気づいて酒を飲み始め、その本性を垣間見せていく場面や、大蛇の分身も加わっての迫力ある立廻りはみどころです。妖しい魅力にあふれる舞踊劇をご堪能ください。

写真は玉三郎で凄みがあります。

私はコロナの濃厚接触者の判断で休演となった玉三郎の代役菊之助となってしまいましたが、若手が頑張っている姿を見るのもまたいいものでした。 古事記を題材にしたこの舞台はエンターテインメント性にあふれていて、とても楽しめるものでした。歌舞伎は日本のミュージカルです。モーツァルトの魔笛を少しだけ連想しました。玉三郎が舞台に復帰して菊之助との違いを見てみたかったのですが、とうとう行くことができず12月の公演も終わってしまいました。

若手の活躍がまた見れたのだ第3部でこちらも歌舞伎らしい歌舞伎でした。普段なら掛け声が飛びそうな歌舞伎の型が見られました。TVドラマなどでごっつい演技をしている猿之助が女形で結構かいがいしくて面白かったです。なんとなく大地喜和子を思い出させる感じがしました。日本の伝統を引き継いでいる中村屋の人達にもその脈々と流れる歌舞伎への愛を感じることができました。見た後でTVでコロナ禍での中村屋の1年を追ったドキュメンタリーを見る機会があり、親から子へと引き継がれていく伝統芸能にかける思いを感じることができました。勘三郎から勘九郎、七之助へそしてその次の世代が育って行っています。公演寸前で中止になったものもあり、エンタメの世界では多くの同じ思いをした人たちがいるのだろうと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

着なれていらっしゃるKさんと一緒に撮っていただきました。歌舞伎のこともお着物のこともいろいろ教えていただいています。

隅々まで行き届いたコーディネイトで素敵です。

 

きものは少し大きめで不規則なあられ模様の江戸小紋  帯は太子間道です。

太子間道は長い間タンスの中で眠っていましたが、初めて締めました。母の紫色の鮫小紋にも似合いそうです。

 

 

帯留を最初はしようかと思っていましたが、やめました。 もらった帯留がちょうど同じような色合いでした。

 

Dec.3 2020  Ginza

コメント (2)
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