8月4日 星岡日本料理講習会
真夏の星岡。この中行くだけでもしんどくなってきて、前日までどうしようかと考えていて、やっぱり8月の星岡を経験して
みようかと前日電話で出席を伝えました。前日でも快く受け入れてくれるのがうれしいです。
行くのがやっとなので、小千谷縮の薄い色の方を着て行こうか、浴衣に使用かと思っていたのですが、楽な洋服にしました。
引き戸の玄関をくぐり、古い木造の家に入れば、涼しく別世界です。
不思議な静かさと涼しさと落ち着きのある空間です。
8月の献立
8月の献立
椀 海老白玉 白瓜
焼 物 鶏手羽手綱焼 ひさご卵焼き
煮 物 茄子の揚煮
小 鉢 枝豆豆腐赤みそかけ
和 物 野菜の山家和え
酢 肴 鯵酢
ご 飯 唐もろこしご飯
枝豆豆腐はゆでて裏ごしした枝豆に出汁と葛を練り合わせ流し缶に入れて
すだれを上にかけて冷ます。
胡麻豆腐とか昔はよく買って食べていたもので、自分で作るものという感覚がなくて
なかなか作れません。練るのに時間がかかるのと、できたらあまり置けないというのも
ハードルが高い料理ですが、一度胡麻豆腐とくずきりはつく手観たい料理です。家にある
吉野葛は出番が少ない材料です。
卵焼きをひさご型にするために割箸で押えて輪ゴムで止める。
海老白玉の材料 絹ごし豆腐と白玉粉を合わせて生地を作る。
白玉粉も家にある出番の少ない素材です。主人は作ったりしていましたが。
一つずつ海老をねりこんで団子にする。丁寧な作り方です。
かもじ瓜を作っているところ。かもじとは髪の中に入れるつけ髪のこと。
瓜やキュウリなどの川の部分に近いところを使って髪の毛のように細く切る。
二つに折って、切込みを入れるので、上と下はつながっています。
鶏の胸肉を細長い手綱にして、ゴボウにまいて八幡巻きのように作る。
巻きはじめを固定するため切込みを入れてゴボウを通す。
鯵酢のあしらいのウドは松葉に切る。酢水につけてパリッと開くようにする。
鶏手羽手綱焼 ひさご卵焼
茄子の揚煮 いんげん薄打ち
鯵酢 (一番上)塩で〆た鯵に生姜と醤油を少し入れた三杯酢をかけます。
きゅうりとうどが添えられています。
山家和えは油で揚げたじゃがいもと焼いた椎茸を細く切ってまぜたものを
下に敷いて、やまといもをすりおろして味を付けたものをかけていただきます。
枝豆豆腐は赤練り味噌を上新粉と水で粘りを加えてから乗せてあります。
空豆の場合はわさびだけの方がいいかな? 空豆の方が柔らかくて作りやすいとのことです。
枝豆の色が少し鮮やかでないのは練りごまが入っているからです。
かもじ瓜が効果的です。
とうもろこしご飯は去年家でも作ってみたかしらね。とうもろこしを丸ごと入れて炊いても
おいしいとか。
翌日は星岡で七夕の茶事が午後から行われることになっていて、どういうことをするのか少し
お聞きしてみました。茶事に詳しくないのでよくわからなかったのですが、今回は上皇様たちが
七夕に召しあがったもののメニューがわかったので同じような懐石が出るようでした。
一度茶事に行ってみたいと思いながら過ぎています。
この暑さでは行く気がしなかったのですが、行ってよかったと思えるいろいろなことがつまった8月の
講習会でした。
早速家でもあった材料で、山家和えと茄子の揚げ煮を作ってみました。
August 4 2021 Asagaya