3月24日
今日は久しぶりのボビンレース。2か月休会でした。長い間やっていらした方の作品を見せていただくと
その繊細さ、美しさに驚きます。そしてまた新しい方が入ってきていらして、なんと私と同い年でした。
Songs特番を見て、それぞれの歌の歌詞を改めて見ると本当に素晴らしい。桑田佳祐、ユーミン、竹内まりあ・・
応援歌が多いですね。桑田佳祐好きだな~と思います。最後の竹内まりあの「人生の扉」もいいですね。素敵な桜の前で、
そして最後は八ヶ岳高原ロッジのコンサートホールからかしら・・外から見たことのあるホールですが、演奏会で
行ってみたいですね。
ウクライナがロシアに外交で勝つ日が来ますように。またロシア国民が自分たちの政府について真実を知り、立ち上がり
プーチンや同じ考えの政治家を倒すかどちらかしかない。とても難しいことだけど。ロシアの人も国外脱出しているニュースを
見て驚きました。
ロシア国内も二分しているとか。これ以上被害が広がらないうちに終結してほしい。
* * *
20日、九段フェスティバルのオンライン公演が終わって、家に帰ってから何か音楽が聴きたくなって
昨年11月に行ったN響のコンサートを録画してあったのを再度落ち着いて流すのではなく、見ました。
そういえばフィギア・スケートのショートでアヴェ・マリア、ラテン語版を使ったスケーターがいて、言葉も覚えていると
曲への親しみがわき、今まで知っていた曲とは別の曲のように感じるこの頃です。お風呂に入っていても「わが母の教え給いし歌」
を歌ったりしています。
フランチェエスカ・デゴとファビオ・ルイージのインタビューを何回も聞きました。イタリア語なのでうれしいです。
お二人は他では英語で答えているのもありました。
イタリア人の二人です。デゴはイタリア人とアメリカ人を両親に持つイタリア人です。
コンサートの時は技巧の方が目立ってしまうような感じがしましたが、インタビューを見ているとシャープな
感じがしてイメージが膨らんできました。
ルイージのインタビューは音楽と言語ということでとても興味深かったです。
11月のコンサートはチャイコフスキーの5番だったけど、チャイコフスキーは演奏してみようという気になかなか
なれなかったそうです。ロシア語が少しわかるようになってやっと演奏してみようと思う年になったと語っていました。
写真家の奥様がロシア人だったとは知りませんでした。
音楽と言語について彼の語ったことをまとめておきます。
音楽は自ら語りかけるものです。
言語や文化を知ることは大切ですが、何より必要なことではありません。
一番大切なのは感受性で知識や知性を超えて音楽が伝えようとする様々な感情を感知できることです。
音楽は知性ではなく、感情の現実です。音楽は私たちの感情を刺激するのです。
言葉はいらず、音楽は説明なしで私たちをひとつの世界に入り込ませてくれるのです。
チャイコフスキーの音楽のすばらしさは精神性の深さと非常に自伝的であるということです。
彼という人間が抱える問題が特に5番と6番に映し出されています。悲壮感や絶望をモチーフにして
巧みに表現されています。でも希望がないわけではない。
語るのは私の物語でも私の解釈でもなく、ただ音楽の中にあるものを明らかにします。
日本で初めてのヒラリー・ハーンのコンサートの批評が音楽が生まれるを見るようだったと書かれて
あったのを思い出します。まるで音楽が天から降りてくるようなヒラリー・ハーンのバッハです。
フランチェエスカ・デゴのインタビューでは彼女がパガニーニの愛器イル・カノーネをことを
話していたのが感動的でした。パガニーニが実際に40年間も愛用し、その楽器で作曲した楽器を
弾くことができたこと。今回N響との共演での使用楽器はフランチェスコ・ルジェーリ(1697年製)。
パガニーニはイタリア人だったので、音楽もオペラ的な曲で、声楽に近い発想があるとのことです。
オペラの作品のように聴いてくださいと言うことでした。
パガニーニのカンタービレはアンコールなどでもよく演奏されますが、メロディアスで本当に素敵です。
Hilary Hahn and Josh Ritter Paganini Cantabile