永田町のホテルで、東海テレビの阿武野勝彦プロデューサーと打ち合わせ。
阿武野さんは、東海テレビ「司法シリーズ」と呼ばれる一連のドキュメンタリーを手がけてきた人物だ。
また、「平成ジレンマ」にはじまる、テレビドキュメンタリーの劇場展開の取り組みを続けている。
現在は、本日2月16日(土)から、ユーロスペースで公開される映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」のプロモーションで大忙しだ。
脚本・監督は、ずっと阿武野Pと二人三脚で制作をしてき斉藤潤一さん。
1961年、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した事件により、戦後初の無罪からの逆転死刑判決を下された奥西勝の苦悩と戦いを、実録ドラマを交えて描いたドキュメンタリー。無罪を主張し、唯一となる物証や関係人物の証言も確たるものではないにもかかわらず、51年間も獄中にいる奥西の真実に迫っていく。ドラマ部分では青年時代と現在の奥西をそれぞれ山本太郎と仲代達矢が演じ、母を樹木希林が熱演。事件当時の捜査や幾度かの判決の経過に、司法のあり方や正義とは何かについて考えさせられる。
阿武野さんには、3月に開催するシンポジウムで、「テレビドキュメンタリーの劇場展開」の最前線、その裏表を、まとめてお話していただく予定だ。
