女性作家の新作2冊を、同時進行で読書中。
井上荒野「それを愛とまちがえるから」(中央公論新社)
湊かなえ「望郷」(文藝春秋)
どちらも達者だなあ、と思う。
井上さんの作品に出てくる男女4人の、奇妙なようでいて、「あるかもなあ」の感じ。
湊さんでは、島という故郷を背景に、「そうくるか」「そうきたか」の展開。
やはり上手いよなあ。
「望郷」には、日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作「海の星」も入っています。
今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。
道尾秀介 『笑うハーレキン』 中央公論社
川本三郎 『そして、人生はつづく』 平凡社
高瀬 毅 『本の声を聴け』文藝春秋
金平茂紀・永田浩三・水島宏明・五十嵐仁
『テレビはなぜおかしくなったのか』 高文研
岡野守也 『ストイックという思想』 青土社
古田博司 『「紙の本」はかく語りき』 ちくま文庫
福岡伸一 『福岡ハカセの本棚』 メディアファクトリー新書
* 上記の本の書評は、
発売中の『週刊新潮』(2月21日号)
Bookworm欄に掲載されています。