10羽くらいの仲間と一緒に
突然の訪問。
名前通りの
長いを尾を持つ
美しい姿と、
ギャーギャーという
しわがれ声のギャップが
なんだか可笑しい。
みんなで遊んでいるのか、
鳴きながら
さんざん飛び回った後、
小休止している1羽を
激写(懐かしい)成功!
10羽くらいの仲間と一緒に
突然の訪問。
名前通りの
長いを尾を持つ
美しい姿と、
ギャーギャーという
しわがれ声のギャップが
なんだか可笑しい。
みんなで遊んでいるのか、
鳴きながら
さんざん飛び回った後、
小休止している1羽を
激写(懐かしい)成功!
【旧書回想】
週刊新潮に寄稿した、
2020年3月後期の書評から
毎日新聞出版:編、和田誠:画、
『わたしのベスト3―作家が選ぶ名著名作』
毎日新聞出版 2200円
「毎日新聞」書評欄の人気コーナー、15年分である。肝心なのは選者だ。誰が、誰の、どんな作品を選ぶのか。原尞のチャンドラー。逢坂剛のハメット。太田光の太宰治も好企画だ。さらに、みうらじゅんのスキャンダル、三谷幸喜が選んだ和田誠の3冊も見逃せない。(2020.02.29発行)
古関正裕『君はるか―古関裕而と金子の恋』
集英社インターナショナル 1760円
4月からのNHK朝ドラは『エール』。主人公のモデルは作曲家・古関裕而と妻の金子(きんこ)である。本書は夫妻の長男によるノンフィクション・ノベル。オペラ歌手を目指す少女が書いた、一通のファンレターから始まる文通と恋は、小説より奇なる純愛物語だ。(2020.02.29発行)
隈 研吾『点・線・面』
岩波書店 2420円
新国立競技場の外壁は、なぜ杉の板なのか。「風通しをよくしたい」と建築家は言う。人と物、人と環境、人と人をつなぎ直すために、建築という大きなボリューム(量塊)を点・線・面へと解体するのだと。世界を巡り、過去へと遡る思考の旅。その全記録である。(2020.02.07発行)
藤村忠寿『笑ってる場合かヒゲ~水曜どうでしょう的思考2』
朝日新聞出版 1430円
全国区のローカル番組『水曜どうでしょう』のディレクターが、新聞に連載したコラム集だ。5夜連続放送のドラマ制作。役者として参加した劇団の舞台。マラソン大会への出場。そして『水どう』ファンとの祭り。他人と積極的に関わることで自分が見えてくるそうだ。(2020.02.28発行)
宇梶静江『大地よ!―アイヌの母神、宇梶静江自伝』
藤原書店 2970円
俳優・宇梶剛士の母でもある著者は、アイヌの自立と連帯を体現してきた女性だ。昭和8年北海道生まれ。23歳で中学校を卒業した。詩作と、アイヌの叙事詩を古布絵として表現する活動が現在も続く。本書では自身の軌跡は勿論、リアルなアイヌ文化を語っている。(2020.03.03発行)
下川耿史『性風俗50年~わたしと昭和のエロ事師たち』
筑摩書房 1980円
性風俗研究の第一人者が遭遇した傑物たちの肖像だ。SM雑誌の創生者。夫婦交換の先駆者。ゲイバー文化の開拓者。いずれも自身の嗜好をビジネスに昇華しながら一時代を築いてきた。そして、この世界を半世紀以上も取材し続ける著者もまた一人の求道者である。(2020.02.28発行)
加藤節雄『バーナード・リーチとリーチ工房の100年』
河出書房新社 2750円
イギリス西南端の街、セントアイヴス。リーチ工房はそこにある。フォトジャーナリストである著者が初めてこの地を訪れたのは45年前。やがてリーチへのインタビューも実現させた。美しい写真と簡潔な文章が、リーチの人物像と工房の歴史を浮き彫りにしていく。(2020.02.28発行)
吉田 豪『書評の星座』
集英社 2970円
著者はプロ書評家にしてプロインタビュアー。格闘技専門雑誌『紙のプロレス』に参加していた、生粋の格闘技ライターでもある。この15年間に書いた、膨大な「格闘技本」の書評をまとめた本書だが、実は著者初の「書評本」だ。裏格闘技史としても画期的な一冊。(2020.02.29発行)
【旧書回想】
週刊新潮に寄稿した、
2020年3月前期の書評から
柴田元幸『ぼくは翻訳についてこう考えています』
アルク 1760円
ポール・オースターなどアメリカ現代作家の翻訳で知られる著者。過去30年の間に翻訳について書いたり話したりしたことのエッセンスが一冊になった。「翻訳は楽器の演奏と同じ」「読んだ感じがそのまま出るようにする」など、100の意見と考察が刺激的だ。(2020.01.27発行)
全 卓樹『銀河の片隅で科学夜話』
朝日出版社 1760円
量子力学などが専門の物理学者による科学エッセイだ。読みやすいのに、奥は深い。「真空の発見」は何をもたらしたのか。人間の自由と「確率の概念」。「多数決の理論」とグーグル検索。科学は〝秘密の花園〟であり、〝豊饒の海〟だという著者の言葉は正しい。(2020.02.10発行)
川田順造『人類学者の落語論』
青土社 1980円
文化人類学の泰斗と落語の組み合わせが新鮮だ。戦後の小学生時代から落語と接してきた経験は、後のアフリカ口承文化研究につながっている。著者が愛する八代目桂文楽や五代目古今亭志ん生の芸と、現地で採取された「アフリカの落語」が地続きとなる面白さ。(2020.02.20発行)
伊東 潤『茶聖』
幻冬舎 2090円
千利休という「茶聖」と「茶の湯」のイメージを一新させる長編歴史小説だ。秀吉が茶の湯に求めた「武士たちの荒ぶる心を鎮める」機能。利休が天下人に求めた「人々が安楽に暮らせる世」の実現。互いの領分を侵さぬはずが、やがて表と裏の均衡は崩れて・・。(2020.02.20発行)
片山夏子
『ふくしま原発作業員日誌―イチエフの真実、9年間の記録』
朝日新聞出版 1870円
新型コロナウイルス騒動で脇に置かれた、今年の3月11日。しかし9年が過ぎたことで、ようやく明かされる真実もある。「行ってはいけない」場所で働く人たちは、その目で何を見てきたのか。取材を続けてきた記者が伝える、終わりなき原発事故のリアル。(2020.02.28発行)
内田 樹『サル化する世界』
文藝春秋 1650円
著者によれば、為政者から市民までを支配する気分は「今さえよければ、自分さえよければ、それでいい」。つまり「朝三暮四」の論理だ。ポピュリズム、憲法改正、貧困など多様なテーマを論じる本書。正しい書名は「サル化する日本と日本人」かもしれない。(2020.02.28発行)
橋爪紳也『大阪万博の戦後史―EXPO'70から2025年万博へ』
創元社 1760円
大阪を舞台とする「現代史読み物」であり、軸となるのは昭和45年の大阪万博だ。万博以前、万博そのもの、そして万博後と、編年体の通史になっている。中でも万博主要パビリオンの解説は圧巻。世紀のイベントが大阪という街にもたらしたものは何だったのか。(2020.02.20発行)
5月8日のお昼ごろ、浅草の商店街にある喫茶店の前に撮影クルーが大挙していた。店内から姿を現したのは、女優の前田敦子 (30)と三浦透子 (25) 。どうやら映画の撮影のようだ。
店の前で三浦が手を振り、それを前田が何度も振り返りながら歩いて行くシーンらしい。赤灯を持ったスタッフがピッタリと前田に寄り添っていたものの、撮影は和(なご)やかな空気の中で進行する。テイク3で店前のシーンを撮り終えると再び店内に場所を移し、撮影は夜まで続いた。
『AKB48』の初代センターから、映画女優へすっかりステップアップした前田と、映画『ドライブ・マイ・カー』で一躍オスカー女優に上り詰めた三浦。とくに三浦の勢いは凄まじく、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に大河『鎌倉殿の13人』と立て続けに出演、若手演技派女優の最右翼として気を吐いている。
異なるキャリアを歩んできた二人だが、現場は終始和気あいあいとした雰囲気で、息もピッタリそうだ。
メディア文化評論家の碓井広義(うすいひろよし)氏は次のように語る。
「三浦さんは、『ドライブ・マイ・カー』での役がまさにそうなのですが、口数が少なくぶっきらぼうでいて、相手役との距離の取り方が絶妙。これは役柄もさることながら、彼女の女優としての天性のものです。だから目立たないのに、どこか気になってしまう。まったく違うタイプである前田さんと本気でぶつかり合ったときの”化学反応”が楽しみです」
(『FRIDAY』2022年6月17日号より)
国産アニメの100年をコンパクトに俯瞰する
津堅信之
『日本アニメ史~手塚治虫、宮崎駿、
庵野秀明、新海誠らの100年』
中公新書 1034円
津堅信之は『新版アニメーション学入門』『新海誠の世界を旅する』などを著してきたアニメーション研究家だ。
造詣の深さと明快な語り口は、新著『日本アニメ史~手塚治虫、宮崎駿、庵野秀明、新海誠らの100年』でも存分に生かされている。コンパクトでありながら、進化の軌跡を的確に把握できるのだ。
黎明期である大正時代から戦前・戦後までの流れも興味深いが、手塚治虫の『鉄腕アトム』(1963年)に始まる重要作品列伝が実に熱い。
『機動戦士ガンダム』(79年)、『風の谷のナウシカ』(84年)、そして『新世紀エヴァンゲリオン』(95年)などだ。
著者はこれらの作品の何が新しく、時代の壁をどう打ち破ったのかを指摘していく。
たとえば宮崎駿の『ナウシカ』は、現代的かつ社会性の強いストーリーで世界を驚かせた。
また庵野秀明の『エヴァ』は、テレビアニメから年少の視聴者を切り離してブームを作り、アニメビジネスの形態まで変えてしまった。
さらに、『君の名は。』(2016年)などの新海誠にも注目する。特色は人物よりも圧倒的な風景描写で物語を牽引することだ。
一方で、人物はモノローグ(独白)で心の動きや変化を伝えていく。その合わせ技に独創性があった。
著者によれば、『エヴァ』以降の四半世紀は「日本のアニメの方向性を根本的に変えるような事象は起きていない」。
だからこそ、未知なる作品への期待が高まってくるのだ。
(週刊新潮 2022.06.09号)
「満天☆青空レストラン」(日本テレビ系)
ゲストを自然体にしてしまう宮川の手腕
2009年に放送開始の「満天☆青空レストラン」(日本テレビ系)は、今や堂々の長寿番組だ。
司会の宮川大輔とゲストが全国各地を訪れ、地元の食材生産者と、その食材を使った料理を紹介していく。何より「食材」という一見地味なテーマを大切にしてきたことが長寿に繋がっている。
最近だと、大友花恋が鹿児島県の霧島で「旨だし酢」に驚き、浜口京子が小田原の「下中たまねぎ」にかじりついていた。中でも出色だったのが、玉木宏の所沢編だ。
聞けば、所沢は小麦の名産地。「麺」は地域のソウルフードだという。訪問したのは300種類の生麺を扱う製麺所だ。ここで玉木は見学するだけでなく、中華麺やうどん作りにも挑戦する。
その上で、製麺所の麺を使った「肉汁うどん」や「醤油焼きそば」をいただくのだが、玉木の食べっぷりが実に気持ちいい。人柄の良さだろう。仕事というより、好きな麺を心から味わっていることが伝わってくるのだ。
毎回、こんなふうにゲストを自然体にしてしまうのは、宮川の手腕だ。「うまい!」の雄たけびは賑やかなのに、自分を押し出し過ぎず、ゲストがリラックスできるよう常にフォローしている。
番組の締めは「本日の乾杯メニュー」のコーナー。地元ラーメン店が作った「ところざわ醤油生姜ラーメン」を前に、みんなで乾杯する生ビールが何ともうまそうだった。
(日刊ゲンダイ「TV見るべきものは!!」2022.06.15)
一周回って面白くなってきた、
朝ドラ『ちむどんどん』に期待感
倉本聰の新刊『破れ星、流れた』は、
笑って泣ける自伝エッセイ
本日、
「TBSレビュー」の
特集『妻、小学生になる。』が、
無事にオンエアされました。
『妻、小学生になる。』の
中井芳彦プロデューサー、
キャスターの
豊田綾乃アナウンサーと
伊藤隆佑アナウンサー、
制作陣の皆さん、
そして
ご覧くださった皆さん、
ありがとうございました!
日曜劇場『マイファミリー』の終盤から
目が離せない理由
伊藤アナ、豊田アナ、碓井、中井プロデューサー
「TBSレビュー」
〈特集〉
ドラマ「妻、小学生になる。」が伝えたこと
TBS前で
「TBSレビュー」
〈特集〉
ドラマ「妻、小学生になる。」が伝えたこと