かったかくんのホームページ

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あの日の出来事

2013年05月21日 | Weblog
仏壇の前の写真に手を合わせ       
        笑顔の父母に寂しさ募る






日曜の午後、知り合いの先生の御実父様の葬儀に参列をしました。葬儀の会場が半年前の母の時と同じ場所だったので、いろいろ思い出すこともありました。




夏休みが終わり、3年生の進路の関係で同じ学校の先生と出張に行った帰りのことです。思いがけない言葉を電話で聞きました。
「お母さんの意識がない。」
 駆けつけると、すでに母は息をひきとっていました。



明後日が葬儀をするには日が悪いということで、亡くなったのは昼ごろですが、その日に、通夜、次の日に葬儀ということになりました。




しかし、次の日の葬儀場所がない。どこもいっぱいです。突然の母の死。そして、悲しむ間もなく、母を送る準備。家に母を連れて帰って納棺師がやってきました。母も闘病中よりずっと若返りました。




と同時に弔問客・・・と続きました。母が亡くなった実感は、葬儀が終わり最後母の遺影をもって出棺する車の中だったのかも知れません。見送りを受けて、数十メートル先でほかの車を待ちました。


運転手も降りて一人になったときです。突然の母との別れ。わずかな時間ですが、後ろにいる棺の中で眠っている母との静寂な時間を持ちました。こらえていた感情が一気に湧いてきました。
 


母の死から時が経ちました。悲しむ時間も持てなかった死の直後でしたが、ふと、自分に親がいなくなったこと、先日もかつていた母の施設のところを子どもたちと車で通っていたときに、
「おばあちゃんはいないんだよね。」
とぽつりとつぶやいていた言葉。





ちょっと慌ただしく過ぎた日のスピードが落ちてきた今、何となく、母のそして父の存在感の大きさを感じます。さらに、幼い頃から慕っていた近くの叔母が亡くなりました。



一緒に連れ添った主人にあたるおじ、弟になる父、そして母とみんなを見送って最後に叔母は逝ってしまいました。4人で連れ添ってよく出かけていたことが懐かしく思い出されます。



日曜日の葬儀での知り合いの先生のお父様に対しての温かい思いもあるのでしょう。ぐっとこみ上げてくる感情をこらえながらあいさつする姿に共感するものがありました。




この土日に、以前見舞いに行った時に携帯電話で撮った母の写真を、パソコンに取り込みました。携帯のハードしかないので、一枚一枚をメールでパソコンに送って保存したので時間もかかりました。

両親はいなくなり、ふと寂しさが募ることがありますが、さまざまな感謝の思いと、両親との思い出も大切に持ち続けたいと思います。