ジャミラ・ガヴィン。徳間書店。
なかなか読み応えがあった。
児童文学なのに、けっこうヘヴィな題材を扱っていて、
18世紀の英国を舞台に、不衛生な時代の不衛生な行為や
人間の生と死が、余すところなく描かれる。
望まれない赤ん坊や、孤児院の子どもたち。
10にもなれば、働きに出される時代。
仲買人のオーティスは、ロンドンの「コーラム養育院」へ子どもを連れて行く。
その息子ミーシャクは、精神遅滞だが、父はなぜか捨てられない。
ミーシャクが「天使」として惚れ込んだ少女メリッサ。
大聖堂付属学校で音楽を学ぶアレックスとトマスが、
夏休みにアレックスの家で過ごすあたりで、前半のすべての役者がそろう。
後半は8年後が舞台。
父と子の確執だの、身分の壁だの、黒人奴隷の扱われぶりだの、
ほんとにいろんなテーマが扱われている。
トマスが結構いい味出してたんだけど、ラスト、そういうことになろうとは・・・。
悪者退治の部分やアーロンたちの生還はおざなり?とも思うけどおもしろかった。
欧州の不衛生な時代。
こういうのを乗り越えて、いまの時代があるんだ。
日本も、古き良き時代にも、いやな面いっぱいあったと思うな。
目をつむらずに、過去を認め、悪い点を直して生きていかなきゃなあ。
なかなか読み応えがあった。
児童文学なのに、けっこうヘヴィな題材を扱っていて、
18世紀の英国を舞台に、不衛生な時代の不衛生な行為や
人間の生と死が、余すところなく描かれる。
望まれない赤ん坊や、孤児院の子どもたち。
10にもなれば、働きに出される時代。
仲買人のオーティスは、ロンドンの「コーラム養育院」へ子どもを連れて行く。
その息子ミーシャクは、精神遅滞だが、父はなぜか捨てられない。
ミーシャクが「天使」として惚れ込んだ少女メリッサ。
大聖堂付属学校で音楽を学ぶアレックスとトマスが、
夏休みにアレックスの家で過ごすあたりで、前半のすべての役者がそろう。
後半は8年後が舞台。
父と子の確執だの、身分の壁だの、黒人奴隷の扱われぶりだの、
ほんとにいろんなテーマが扱われている。
トマスが結構いい味出してたんだけど、ラスト、そういうことになろうとは・・・。
悪者退治の部分やアーロンたちの生還はおざなり?とも思うけどおもしろかった。
欧州の不衛生な時代。
こういうのを乗り越えて、いまの時代があるんだ。
日本も、古き良き時代にも、いやな面いっぱいあったと思うな。
目をつむらずに、過去を認め、悪い点を直して生きていかなきゃなあ。