河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

モンゴ~ニューヨークのゴミをめぐる冒険

2008-05-10 22:56:38 | 読書(その他)
テッド・ボサ、筑摩書房。
前に、「そしてウンコは空の彼方に」なんて本を読んだけど、
これは、廃棄物となるまえに、捨てられたものを拾う人たちの記録。
南アフリカなどで暮らした経験を持つ著者は、ゴミから生活雑貨をそろえてみた。
よく見ると、ほかにもたくさんのゴミを集める人がいることに気づき、
インタビューを始めた。
モンゴMONGOというのは、捨てられている、まだ使えるもの、という意味。
何でも集める、本や石だけ集める、食料をまかなう、
集めたものは売る、再利用する、全部取っておく、
いろいろな人がいる。
「プライバシー・コレクター」の章が一番怖い。
コレクターという「中毒」にもふれられていて、
ネコを集めるおばさんも出てくる。中毒かー、なるほど。
自分も、ゴミとして捨てるようとして、売れるかも、とか、再利用できるかも、とか
考えるから、なかなか捨てられない。
ものを集めるということについて、考えされられる一冊だった。
コメント
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