宇宙家族ノベヤマ２

忘れたころに出る新刊。
１巻の内容は、メッセンジャーって何だろう？って疑問が残ったことしか
覚えていなかったので、通して読んだ。
人類は、本当の叡智に出会えるのだろうか。
ルゴウフ人みたいな、進化を止める知恵を、地球人は持てるのかな？
目先のことであくせくしている毎日だけど、
日本のこと、世界のこと、さらには宇宙のことまで考えをめぐらせば、
なんかちっぽけなことで一喜一憂しているだけなんだなあと思う。
そんなことまで考えちゃう一冊。
ほとんどの宇宙人たちの目が２個で手が２本で足が２本なのが気になる。
火の鳥のいろんな宇宙に行くやつを思い出す。

DVD「ジェリーフィッシュ」

イスラエル映画。
ヘブライ語らしい。
３つのストーリーが同時並行。
恋も仕事もうまくいかない女の子バティアが海で出会った、浮き輪の少女。
新婚旅行さきのホテルで、カップルが出会った謎めいた中年女。
フィリピンから来たヘルパーのジョイと、介護を頼まれた老女マルカ。
タイトルはクラゲ。
タイトル通り、とりとめのないような、たゆたうような物語が進行。
バティアの働く店で結婚式が行われていたり、
病院から抜け出すバティアがこけて、ジョイに助け起こされたり、
同時に起こっているところが面白い。
ジョイの話は、けっこういい話だった。新婚さんのやつはむううという感じだが。
バティアの話は、アイスクリーム屋のおいさんがええな。
なぜこれを見ようとしたのか・・・記憶にないが、やっぱり浮き輪の少女かなあ。

DVD「ぼくの大切なともだち」

フランス映画。
骨董品の取引をしている中年男フランソワ。
毎日が商売で、取り巻きの人間たちには興味はない。
ある日、紀元前のツボを衝動買い。
友だちのために、涙をためたツボだという・・・
しかし、ともだちなんていないじゃないか、いや、いる！
てな話になって、友だちを連れてこいという話になる。
どうやったら友だちが出来るだろう？
見返りとか金とか、根本的に間違っているフランソワ・・・
そんなとき、人なつこいタクシー運転手ブリュノに出会う。
コメディとはいえ、フランソワひでー。ブリュノかわいそう。
しかし、どうしてクライマックスはミリオネアなのか・・・
なんとなくうまくいった終わりだけど、なんだかなあ。

DVD「おいしいコーヒーの真実」

イギリス。
アメリカ行ったとき思ったけど、水のようにコーヒーを飲んでるなあ、と。
そのコーヒー。
普及したのは、コーヒー豆が安いから。
正しくは、安く買っているから、だ。
コーヒー豆の産地の人々は、コーヒーの価値が下がったなんて知らない。
同じようにコーヒーを栽培しているだけなのに。
２００５年前後の様子が描かれている。
価値のあるものに見合った額で取引するフェアトレード、
最近やっと日の目を見てきた。
この人たちは、もちろん映画では堂々と写っているけど、有名どころは取材拒否。
だれが、動かしているんだろう。
ちょっとしたボタンの掛け違いも、世界規模だからとても大きい。
コーヒーの価格が上がれば、スタバとかのコーヒーはあんなに安く飲めないだろう。

夜の光

坂木司、新潮社。
なんだかんだいいながら読んでいるこの著者の作品。
毎度毎度舞台が変わるが、今回は、天文部。
しかも、あまりやる気のない。
ジョー、ギィ、ゲージ、ブッチ、の４人は、
ちょっとはみ出し者で、しかし誰かに理解されようとは思ってなくて、
一人の居場所が欲しいと思っている。
でも、誰かと一緒にいたい。
といったような相矛盾する要望がうまくマッチして、
この天文部があるらしい。
４人の目線からそれぞれに語られる４話と、１年後の彼らを描く。
ちょっとした謎解きと、料理が見せ所。
星に関するうんちくは全くといっていいほど、ない。
そして非常に自己満足な若者ぶりっていうか青臭いというか。
スパイってなんだよ・・・
高校生くらいってこういうの憧れるかなーというシチュエーション。
高校生のバイト経験では普通、調理師免許は取れないと思います。