川端裕人、文藝春秋。
まあまあ面白いんだけどねえ。
なんで、日本人なんだろう。
なぜ、日本人の子孫が、アボリジニに認められなけりゃ
ならんのだろう。そこが、腑に落ちん。
主人公、泉隼人。
28歳にもなって、自分を見つけられずに、
夜な夜な町へ繰り出して唄うストリートシンガーの会社員。
耳(音感)はやたらといい。
突然、オーストリアへ渡った曾祖父和島洋(よう)の遺産を
受け継ぐために、渡豪せよというメッセージを持って、
リサという日本語を繰る女が現れた・・・
話は遺産相続ゲームだのアボリジニ独立運動だの原子力だの、
「うた」をキーワードに、ありとあらゆる不思議な方向へ。
ちょっと中心がぼやける長い話。
チャトウィンの「ソングライン」、前から読んでみたかった。
最近新版が出てるし、探してみよう~。