河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

いまはむかし 竹取異聞

2013-10-27 22:02:33 | 読書(小説)
安澄加奈、ポプラ文庫。
忍剣花百姫伝と同じ、女子中学生向きな一冊。
征夷大将軍の父の跡を継ぎたくない弥吹は、
家出して近所の娘朝香と旅をしている最中、少年二人に出会う。
アキとキヨという二人は、思いつめたように何かを探していた。
荻原規子の勾玉三部作を思い出すけど、
男女を型にはめないところは若いというか。
白鳥異伝の嫌いだった部分が、
この作品では逆を描いていて小気味いい。
そういう意味では、好きだなあ、この話。
どうやって落ちをつけるかってあたりでちょっとハラハラ。
花百姫もそうだったが、男装少女はどこまでも男のままだったな。
まあ、子どものまま話が終わったからだけど。
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給食のおにいさん

2013-10-27 21:52:38 | 読書(小説)
遠藤彩見、幻冬舎文庫。
マンガなみの小説が最近増えてて、
文庫書き下ろしが多いので、またしても
買って読んでみた。
喧嘩ばかりで職も失い、独立しようとしたら
出来立ての店舗は火事で焼けてしまって
にっちもさっちもいかない佐々目宗(ささめそう)、調理師。
1年間の臨時ってことで、給食施設で金を稼ごうとする。
ありがちな、ダメダメ君が成長していく物語。
最初のうちは、あまりに典型的すぎて、
感情移入も出来なくて、後半持ち直した。
栄養士の毛利の謎だけ残した感があるので、
続編への布石か。
給食っていう、職業的に身近?な題材だったので読んでみた。
なかなか良く調べてるなあ。
ラストの、ささめ、人生の岐路!ってあたりは、既視感あったよ。
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