河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ソロモンの偽証第二部、第三部

2017-12-14 00:05:05 | 読書(小説)
宮部みゆき、新潮社。
第二部決意、第三部法廷。
小説が面白くて、読み終わるのがつまらないなと
思うことが時々あるけど、
この本は、途中で放置するのが気になって仕方なくて、
早く読み終わってしまいたい、と思った。

不良少年の親玉、大出の無実を晴らそうと思い立ったはずの
藤野は、他校の少年神原を弁護人として、
検事として偽の告発状を信じる側に立つことになる。
神原少年が謎めいていて、第三部の帯がやたら煽るんだが、
結構私の予想は当たっていたので、ちょっと煽りすぎでないかと。
でも、とても希望の持てるラストで、
特に彼が、どんな生い立ちであろうと生きていく明るさを持ってること、
立ち直る強さを持っていることが、なんか嬉しかった。
ひどい生い立ちだからって、絶望しなきゃならんことはない。
ちゃんとまっすぐ育つもんだよ、と自分を省みてもそう思うから。
そういや映画になってたけど、評価は知らんな。どうだったんだろ。
一挙に分厚い2冊を読み終えて疲れた。眠い。
コメント
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