河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

とっぴんぱらりの風太郎

2017-12-22 00:32:00 | 読書(小説)
万城目学、文藝春秋。
時代劇。なのに万城目節。
風太郎は、ふうたろうじゃないぞ、ぷうたろう。
ホントにプータローだし。
もう忍者はいらないと言われる時代。
秀吉亡き後、大阪を攻める家康。
のんきな黒弓、美形の常世、鯰髭の蝉左衛門、あと百市。
伊賀の柘植屋敷出身の忍者だが、仕事がない。
ヘマをして追い出された風太郎は、
何もせずダラダラ過ごしていたところ、
ひょうたんを育てるハメになる。
ひょうたんを巡っては、とんでもない話になっていくのだが、
そもそも、風太郎、全然周りが見えてない。
あとで、真実はこうだった、と知らされることばかり。
はらはらどきどきの展開なわけだが、
まさかこういう終焉を迎えるとは思わなかった。
ぜんぜん、とっぴんぱらりのぷー、じゃないじゃん。
ラストは切ない物語。
コメント
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