河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

魔導の福音

2017-12-29 00:58:21 | 読書(小説)
佐藤さくら、創元推理文庫。
シリーズ2冊め。
なんか、また男同士の友情ものなんだが。
まあ、そもそもこの世界の魔導士自体が、
被差別民で、その能力を持って生まれたが最後、
人間として扱われないような設定なので、
妻帯以前の問題もあるからそこはまあなんか。
健全な男女はおらんのか。あ、ヴィクターがいたな。

国が違えば、また魔脈を持つものへの扱いも異なる。
レオンたちの国ラバルタと、お隣エルミーヌもシェーヌも
それぞれ違っている。
今度は、エルミーヌの田舎貴族の息子カレンスが主人公。
レオンとゼクスも出てくる。
エルミーヌの偏見と因習はものすごい。
カレンスは、ヒロイックに因習を打ち破るわけではないけど、
なんか時代の変化の兆しにほっとするような感じ。
カレンスの友人、超絶美女のアニエスが面白い。
ラバルタの魔導士は、妙に男女差別無いなあと思ったが、
エルミーヌの貴族社会ではそれなりにあるようだ。
虐げられる魔法使いって、魔使いシリーズもそうか。
3冊目も出てるので読んでみなきゃな。
コメント
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