河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

雲を紡ぐ

2021-03-17 21:35:27 | 読書(小説)
伊吹有喜、文藝春秋。
直木賞候補になった頃に出た本か。
岩手のホームスパンの話。
登校できなくなった高校生、美緒。
父は会社が買収されてリストラの可能性、
母は教師で学校のトラブルに巻き込まれている。
美緒はどうしていいか分からずに、曖昧に笑ってごまかし、
高校生活を耐え忍ぼうとしていたが、ブッツリ切れた。
そして、部屋で、自分の生誕祝いに祖父母にもらった
赤いショールに包まっている。
そのショールは、羊毛を洗い、つむぎ、織る仕事をしている
父方の祖父母が作ったもの。
そのショールから卒業しろと母から強要され、
美緒は逃げ出した。祖父の工房へ。
バラバラになった家族は元に戻れるのか。

まあ、いい話だと思う。
しかし、祖父母に育てられる話、よくあるけど、
父母だとだめな子になるってか?
まあ、確かに爺ちゃんがいいこと言うんだけどね。
朝ドラでもこんなのあったよね。。。
コメント
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