河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

猫が歩いた近現代

2021-09-19 15:17:50 | 読書(その他)
化け猫が家族になるまで。
民俗とかの人文系の本は、参考までに読むので、
チラ読みばっかで満足してるけど、
大概溜まってきてしまったので、かたっぱしから読んでいる。
この本は、サブタイトルに惚れた。
この猫ブームは、本当に最近なのだとしみじみ思う。
50年前の扱いとは180度違う。
明治にはネズミ駆除のため、買うことを奨励され、
戦中は毛皮のためと称して狩り集められたり。
今でも昔の感覚のひとたちは多いけど。
日本人は仏教徒のはずなのに仏教の教えは全く頭に入ってないから、
動物と一緒のお墓に入れて欲しいということの、
仏教的なおかしさがわからない。いいけどね。
これを読む限り、動物愛護思想のブレっぷりは今も続いていて、
一体何をもって愛護と称しているのか。
法律は福祉目線で統一したらいいとは思うけど、
庶民の心は統一されたりはしない。
「おし」という言葉が昔は差別用語だったのに、
今ではもう違う意味(推し;漢字も違うが)に取られるように、
じわっと変わっていくのもアリだよね。。。
コメント
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