ジョン・アーヴィング、新潮社。上下巻。
アーヴィングらしい、幻想に満ちた現実。
50過ぎの作家、フワン・ディエゴ。
NYから香港を経由してフィリピンに旅立つ。
旅先で出会ったミリアムとドロシー母娘。
持病の薬を飲んだり飲まなかったりする中で見る夢で、
彼は14歳の頃の過去を辿る。
二つの物語が語られ、現実と過去の間の詳細が埋まっていく。
メキシコのゴミ捨て場で、妹ルペと育ったフワン・ディエゴ。
兄にしか聞き取れない言葉を喋り、人の心を読み、時々未来も読む妹。
人生の転機となった、アメリカ人エドワード・ポンショーとの出会い、
母の死、母とアメリカ人の兵役拒否青年、ゴミ捨て場の子犬、これらを焼いた灰。
サーカス団へライオンの通訳とその通訳として入るが。
二人の母の死ぬシーンや、ルペの超能力、
エドワードとその恋人の話とか、主要人物みんな死んでしまう。
なんともアーヴィングだなあ。
ちょっとカルヴィーノっぽい気もするけど。
フワン・ディエゴにつきまとう謎の母娘の正体はわからんままだったなあ。
そしてこういう最後で終わるとは。ちょっと寂しい。
アーヴィングらしい、幻想に満ちた現実。
50過ぎの作家、フワン・ディエゴ。
NYから香港を経由してフィリピンに旅立つ。
旅先で出会ったミリアムとドロシー母娘。
持病の薬を飲んだり飲まなかったりする中で見る夢で、
彼は14歳の頃の過去を辿る。
二つの物語が語られ、現実と過去の間の詳細が埋まっていく。
メキシコのゴミ捨て場で、妹ルペと育ったフワン・ディエゴ。
兄にしか聞き取れない言葉を喋り、人の心を読み、時々未来も読む妹。
人生の転機となった、アメリカ人エドワード・ポンショーとの出会い、
母の死、母とアメリカ人の兵役拒否青年、ゴミ捨て場の子犬、これらを焼いた灰。
サーカス団へライオンの通訳とその通訳として入るが。
二人の母の死ぬシーンや、ルペの超能力、
エドワードとその恋人の話とか、主要人物みんな死んでしまう。
なんともアーヴィングだなあ。
ちょっとカルヴィーノっぽい気もするけど。
フワン・ディエゴにつきまとう謎の母娘の正体はわからんままだったなあ。
そしてこういう最後で終わるとは。ちょっと寂しい。