河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

The MANZAI 1/2

2006-07-17 22:55:47 | 読書(小説)
あさのあつこ。1の出版社は岩崎書店、2はJIVE。
人生いろいろあるけど、暗いネタも明るく、というストレートな話。
む~。なんで男同士なんだ?バッテリーもそうだけど。
1はともかく、2は、いつ漫才が始まるんだろうと期待していたのに。
漫才はなかった・・・。
バッテリーと同じ。野球の描写はほとんどなかったような。
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誰か

2006-07-15 20:37:21 | 読書(小説)
宮部みゆき、実業之日本社。
誰か、っていうタイトルは、どういう意味なんだろう。
杉村三郎は、いわゆる逆玉の輿状態で、
大きなコンツェルンの会長を義父と呼んでいる。
結婚生活は上々で、娘も4つになりかわいい盛り。
読んでる分には、とくに嫌なやつでもないし、と思う。
会長の私的運転手が自転車で轢かれて死亡し、
父は誰かに殺されたのでは、と疑う長女聡美と
犯人に出てきてもらうため父の伝記を出版しようとする次女梨子。
二人の娘に協力し、ビラ撒きをしたり、本の出版に協力したり。
なのに、ラスト、三郎は二人の娘からひどい言葉を投げつけられる。
なぜ?どうして?何が悪かったんだろう?調べなくてもいいことを調べたから?
なんでもー、この作者は、後味悪いのが多いんだろう。
人間の、どうしようもない醜い部分を、さらっと描いたりする。
筋書き自体は、特別凝ってる訳でもなく、先が読めなくもなかったんですが。
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とっても不幸な幸運

2006-07-14 21:06:51 | 読書(小説)
畠中恵、双葉社。
いろいろな部分が、ちょこちょこ引っかかる。
たくさん本を読みすぎたせいか。
その流れは無理があるんちゃうん、というか。
書きたいことは分かるんだけど、1つ1つの話もまあ悪かないのに、
小話全部を、「とっても不幸な幸運」謎の100円ショップ缶詰で
つなぎ止めるには無理があったんじゃ、と思いました。
洋介君の恋話を読んでて、妖怪若旦那シリーズの、白沢の恋話を思い出した。
っていうか、おんなじ作者ですな。
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星を数えて

2006-07-02 23:05:26 | 読書(小説)
デイヴィッド・アーモンド、河出書房新社。
この人の本は全部読んできたけど、一番ふつう。
死んだ父さんと妹のバーバラが生きてるまま出てきたり、
死んでから回想していたり、死んでるのに出てきたり。
って考えてみればやっぱりアーモンドじゃん。
神父との会話や両親の説教など宗教的な部分が、なんとも。
理解できないので逆に面白い。異文化。
そんなに古い話でもなかろうに、星座占いなんて異教徒だ、って。
そうなのかー。
最後まで、語り手の少年の名前は明らかにならなかった。
アルファベット順に並ぶところでさえ、コリン、キャサリン、メアリー、マーガレット、そしてMe。
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アルネの遺品

2006-07-02 01:00:12 | 読書(小説)
ジ-クフリート・レンツ、新潮クレスト・ブックス。
死んでしまった少年アルネの遺品を整理するハンス。少年はなぜ死んだのか?
ひとつひとつ遺品を片付けながら、その遺品から喚起される少年にまつわる思い出。
一家心中から生き残った少年がハンス、ラーケ、ヴィープケ3きょうだいの家に来てから数年。
時折、弟妹たちから新たな面を教えられつつ、ハンスの片付けはいっこうに終わらない。
なにがどう、という理由もなくラースたちから仲間はずれにされるアルネ。
親に死なれたせいで年齢より大人びていたからなのか、空想癖があったからか。
死んだ理由は結局よく分からんかった。
同世代の子どもたちに認められたかったから犯罪に手を貸し、大人の信頼を失ったからなのか?
なんか、生きてくのってむずかしいよなあ、と思うようなお話。
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