ゼイディ・スミス、新潮クレストブックス。
「ホワイト・ティース」の人。
前作のはっちゃけぶりがちょっと落ち着いたようなそうでないような。
主人公アレックス・リー=タンデムは、中国人医師を父に、
ユダヤ人を母に持ち、ロンドンで直筆商を営んでいる。
子どものころ、黒人のアダムと、ユダヤ人のルービンシュタインと父とで
出かけた先でジョーゼフ少年に出会い、オートグラフ(肉筆のサイン)を
集めることに目覚める。
その日は、仲良しだった父が死ぬ日でもあった。
前半と後半に分かれていて、前半はユダヤのカバラで章分けされていて、
後半は十牛図に基づいている。ユダヤと中国。
初っぱなからマリファナでラリって死にかけのところではじまり、
10年越しの恋人や、子どものころからの親友たちとの関わりとか、
彼の日常のすべてがとうとうと描かれる。
分厚い1冊だけど1週間かそこら。
最後の最後で、邦題に「哀しみ」と付けた理由は分かる。
「僕は、さみしいんだ」
母は全くといいほど出てこない。ただ、父への思慕だけ。なんでかな。
「ホワイト・ティース」の人。
前作のはっちゃけぶりがちょっと落ち着いたようなそうでないような。
主人公アレックス・リー=タンデムは、中国人医師を父に、
ユダヤ人を母に持ち、ロンドンで直筆商を営んでいる。
子どものころ、黒人のアダムと、ユダヤ人のルービンシュタインと父とで
出かけた先でジョーゼフ少年に出会い、オートグラフ(肉筆のサイン)を
集めることに目覚める。
その日は、仲良しだった父が死ぬ日でもあった。
前半と後半に分かれていて、前半はユダヤのカバラで章分けされていて、
後半は十牛図に基づいている。ユダヤと中国。
初っぱなからマリファナでラリって死にかけのところではじまり、
10年越しの恋人や、子どものころからの親友たちとの関わりとか、
彼の日常のすべてがとうとうと描かれる。
分厚い1冊だけど1週間かそこら。
最後の最後で、邦題に「哀しみ」と付けた理由は分かる。
「僕は、さみしいんだ」
母は全くといいほど出てこない。ただ、父への思慕だけ。なんでかな。