ねこまがたけ

加門七海・作、五十嵐大介・絵。
猫魔岳。
ほんとにあるんだ、猫魔が岳。
大阪で原画展を見て、サイン本買ってしまった。
猫が修行するってことで、
猫たちの修行風景が描かれるのだが、
踊りはフラメンコやブレイキンまで、
化けるなら恐竜や乗り物にまで、
見てると色々見つけられて楽しい。
でも、飼い猫はおうちに戻るのだ。
飼い猫ちゃんはリアルで可愛い。
化け猫たちは違う方向で、まあ可愛い。

砂の覇王１〜２

須賀しのぶ、コバルト文庫。
流血女神伝。
図書館の書庫から借りてきた。
前作のシリーズ１作目「帝国の娘」がまあ面白かったので、
続きを読んでみるかと、読み始めた。
この人、コバルトでかなりいっぱい書いてたんだね。
そして挿絵は船戸明里。
女の子は可愛いけど、女性はイマイチだな。
それはさておき、前作で皇太子の身代わりをやめ、
エディアルドとともにカデーレから旅立ったカリエ。
旅の途中で体調を崩したエドと立ち寄った村で、
捕まって奴隷に売られてしまう。
運よく？追放された王子の奴隷となるが。

なんだろう、コバルトのくせに普通に読めるのは、
文章力があって、改行も多くないし、描写もキレイだからかな。
しかし、前作の唐突なカリエの一目惚れ的な展開は、
サジェ（ギュイハム）とのライバル心むき出しの戦い？にも見出せる。
しかし、少女小説って、「王子のお召し」への覚悟ってこんなものなのか？
奴隷に売られて、二の貴妃に追放されかけ、一の貴妃に拾われ、
そしてまた次の陰謀に巻き込まれる。
さて、続き借りてこよ。

日蓮

佐藤賢一、新潮文庫。
この人の本は初めて読んだ。
日蓮といえば、南無妙法蓮華経。
うちは浄土真宗だったので、小学生の頃、
同級生がふと「南無妙法蓮華経」というのを聞いて、
「南無阿弥陀仏」じゃないんだ、宗教違うんだなーと
思ったことを思い出す。

で、この本は。
もう、どう読んだらいいのか途中わからなくなった。
日蓮にかかれば、皆、間違っている。
浄土宗は、死んでからの救いを求めているし、
真言宗では、現世は救われなかった、禅宗は自分だけ、
だから、法華経だけ。それ以外は、だめ。
最初から、最後まで、貫き通す姿は、すごいといえばすごい。
絶対折れない。他の宗派が祈祷したらだめ、自分たちだけ。
このままでは、内乱が起きるよ、外国から攻められるよ、
と予言し、それは現実のものとなり、見直されたけど、
他の宗派を一切受け入れなかったために、苦難は続く。
法難こそが、喜び。
うーん。

かまくらBAKE猫倶楽部1

五十嵐大介の最新刊。
BE LOVE KCというレーベルからして少女漫画で、
絶対見つけらんねえだろうとネットで頼んだ。
正解だったかも。。。
BLみたいな、猫の目をした男二人の表紙でちょっと。。。
中身は、はなしっぱなしの猫版みたいな感じだが、
どういう客層を狙っているのやら。。。
作者は今は鎌倉に住んでいるのかね。
カボチャの頃とは違う。。。

鎌倉にある猫雑貨の店「かまくら猫倶楽部」の店員二人
マヤとガクト。そこに入り浸る有紗が語り手。
ここにいる二匹の猫、たまとぶーは、店員たちなのか。
一話完結の化け猫ばなしで面白かったのに、
急に最後の二話で続きものになって、次巻に続く、と。

へんなものみっけ10

もう10冊になるのか。。。
主人公たちのキャラの深掘りはないままだが、
いろんな博物学のあれこれを紹介する。
スズメバチ、レッサーパンダ、ワニ、食虫植物など。
明らかに、この人、あの人がモデルだなーってのが
何人か出てきたな。
ワニへの愛？なのか、描き込みすごかったな。
新種のサンショウウオとか植物とかも。
しかし、最後のフィギュア、海洋堂（じゃないけど）
に頼むとかそんな金持ち博物館設定だったっけ？とか思った。

帯が科博の「大哺乳類展３」だ。行かなきゃ。