前巻からの続きはあっさり終了。
はなしっぱなし猫版みたいな小話が続く。
やっぱこういうのうまいよねえ。
と思ったら、急に有紗の秘密みたいな方向へ。
エピソード0は、連載前のプロトタイプなのか?
ガクトのキャラが違う。ちょっと大人っぽい。
マヤのキャラが掴めないのは、XXYのミケだからかな。
川上和人、新潮文庫。
読んだっけ?と思ってたら、やっぱり積読だった。
主に小笠原諸島の鳥調査話を中心にしたエッセイ。
このお調子者な語り口調、滑りすぎるので、
「鳥肉以上、鳥学未満。」では危うさを感じたが、
これはまだ2冊目で油が乗り切っていなかったのか、いい具合に読めた。
むしろ、そのスピード感、講習とかに見習いたい。
しかし、それは、鶏肉が私のフィールドすぎて、
ツッコミどころ満載に感じたせいなのかも知れぬ。
専門って怖い。
意外にも夢のない専門選択とか、後回しで新種登録逃すとか、
公務員研究者のリアルが垣間見える。
見えない人には見えないレベルかも知れないが。
深緑野分、集英社文庫。
「戦場のコックたち」「ベルリンは晴れているか」が
気に入って、色々読むけど、この2つを超えるものはないなあ。
これは、ちょっとダークな短編集。
伊藤が消えた
潮風吹いて、ゴンドラ揺れる
朔日晦日(ついたちつごもり)
見張り塔
ストーカーVS盗撮魔
饑奇譚(ききたん)
新しい音楽、海賊ラジオ
最後の1つのタイトルは白地に黒文字だけど、
残りの6つは黒地に白文字。
最後だけちょっと希望のあるような話だったけど、
どういう意図なのかな。
解説にあるように、「オーブランの少女」の逆を行く、
「男のイヤミス」という制作コンセプトがあるらしいが。
どうにもならない閉塞感漂う殺伐とした話ばかりだ。
特に「饑奇譚」が、正義感起こして過去を変えたつもりが
どっちにしろ最悪になるのが胸糞悪い。
まあ、カミサマはそういないのであって、
いないわけじゃないけど、いつもいるわけでもないと。
梶尾真治、徳間文庫。
ヒカリがいっぱい出てくる。
鶴田謙二の漫画の方のせいで、
ヒカリって1冊目にしか出てきてなかったんだっけ?
ってくらいに結構主要な気がしてた。
まあ、文庫全部揃えておいて、積読してたんで、
真面目な読者ではないんだな。。。
原作全部読み終わったから、漫画もっかい読んで
読み比べてみるかなー。
エマノンって設定もぶっ飛んでるけど、
ヒカリもなかなかすごい。
しかし、二十歳そこそこで結婚して子供作ってたら、
実際に旅ができるようになるまで10年以上かかるから
結構ロスなんじゃ?とかは思うけど、フィクションですし。