河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ばけもの好む中将13

2024-10-19 13:12:00 | 読書(小説)
瀬川貴次、集英社文庫。
攫われた姫君。
12冊目からの続き。
右大臣の闇サイドの仕事を受け持つ多情丸。
立場をもっと強固なものにしようと、前の頭、黒龍王の孫でもある
宗孝の十の姉を陥すために十二の姉を攫おうとして、
うかつな手下たちは間違って初草を攫ってしまった。
全部解決。
まだ続くんだろうか。

こないだ読んだ千歳ヲチコチにもヤンチャな東宮が出てきた。
金烏のシリーズもこういう宮中ものだから、
なんか混じる…。
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飛行士たちの話

2024-10-17 23:28:40 | 読書(小説)

ロアルト・ダール、ハヤカワ文庫。
飛行機乗りの短編集。
ロアルト・ダールといえば、
「チャーリーとチョコレート工場」だけど、
これは、読み口は軽く、ちょっと中身は重い、戦争の物語。
サン=テグジュペリ「南方郵便機」を思い出す。
宮崎駿の「紅の豚」の私の好きなシーンは、
この中の「彼らに歳は取らせまい」そのまんまだった。
飛行中、雲の中に入って、出られなくなり、
ぽかっと抜け出た青い空間の遠くに、飛行機の群れが見えた。
死んだパイロットとクルーたち、ありとあらゆる機種の飛行機。
「人を殺す」のが仕事の飛行機乗り。
酒に酔い、狂い、怪我して生き延びた者、
死んだ息子を思い亡くなる母親、
家族を殺した飛行機に立ち向かう九歳の少女。
なかなか重かったなあ。

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千歳ヲチコチ

2024-10-17 22:00:46 | 読書(マンガ)

マガポケで途中まで読んで気になって、
えいやっと古本で。後悔はしていない。
これって少女漫画なん?

平安時代が舞台のお話。虫愛づる姫、チコ姫と、
上達部の次男だけど内裏で働く青年貴族、享。
ちょっと風変わりな姫が友達に送った文を、
誤って享が受け取り、文の内容に惹かれて
正体を隠して返事をしたのが、物語の始まり。
と書けばロマンチックなように思えるが、
実際は、登場人物らは現代語を駆使してしゃべくり、
そのくせ平安時代の生活の実態をリアルに紹介して
くれたりする珍作品。怪異は普通に出ます。
チコの文の内容、みんな虫を怖がるけど、
虫からしたら人間の方が怖いんじゃないか、みたいな。
変わった子が愛されて育って、幸せになるの、よかったねえ。
ついでに坊さんも救われて、よかったよ。
8巻あるけど、「君の名は」状態で、近くまで来るけど、
なかなか出会わない。
お互いが、お互いのことを、わからないのになんとなく探している。
出てくるキャラがほぼ表裏なくストレートな人ばっかりで
なんかみんな好きだわ。絵も見やすい。
知的好奇心を満たしつつ、ギャグはオタクならもっと面白いのかも?
カバー裏の現代人バージョンは、誰かわからんひとがいました。

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よって件のごとし

2024-10-13 23:04:24 | 読書(小説)

宮部みゆき、角川書店。
三島屋変調百物語八之続。
「賽子と蛇」
「土鍋女房」
「よって件のごとし」
日本土着の物語のアレンジとかではなさげな
とんでもない異世界と繋がる話が、1つ目と3つ目。
神様の賭場で働くことになった少年の語り。
代々渡し船の船頭をする兄が縁談を断る理由を妹が語る。
池の底で繋がる別の世界でのゾンビ退治の結末。
語り手がいるから、生還したのはわかるが、
それでもハラハラする展開が続く。
そして、おちかから引き継いだ富次郎の百物語も
一旦休止となる、というところで、了。
もう九之続が出てたから、どうなってんだろうねえ。

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ひとひとがみ日々2

2024-10-13 20:45:32 | 読書(マンガ)

これも2冊目だ。
サンデーうぇぶりで連載追っかけてるはずなのに、
ご飯うまそうとか違うところ見てるせいか、
続けて読むと、結構進んでて、こんな話やったんか、
と思ってしまう。
カバーめくったとこの小ネタが面白かった。
寝相とか設定細かすぎ。
表紙がこの二人なのはちょっとびっくり、
姉弟とか他にもいるのに、そっちが先かと。

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