遊びをせんとや

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「父のビスコ」と「仏像のひみつ」

2022-01-09 07:29:09 | ブックリスト
平松洋子さんの本好きです。
食べ物に関するエッセイがほとんどですが、
読んでいるとドライブ感があり、その食べ物を食べてみたいと強烈に思います。
まるで映画解説淀川長治はたまた浜村淳の食べ物編です。

そんな平松洋子の新刊「父のビスコ」


毎日新聞の書評欄に取り上げられていました。
さっそく購入。

読んで驚いたことに平松洋子さんは私と同じ年生まれ。
但し、学年は一つ上です。
お父さん、お母さんの生まれ年も私の父母と一緒。
これは怖い。

リアルタイムで味わってきた味覚がほぼ同じです。
外食が少なかったのも。
岡山の倉敷出身なので小さい時に食べた物は少し違いますが。
祭り寿司に関してとかね。

読んでいる途中であとがきを読むと山本勉さんの「仏像のひみつ」の話が書いてありました。
そこでふと「うん?これ持ってるかも。」と本棚を探すとありました。
東京国立博物館に長い間お勤めで特に鎌倉時代の仏像を研究されている山本勉さんの
「仏像のひみつ」

どこか仏像の展覧会で買ったまま読まずに本棚に並べてました。
改めて読むととても興味深く分かりやすく仏像のことが知れます。
しまった。仏像鑑賞したばかりだったと、、、。読まんかい!と自分に突っ込みを入れます。

この仏像のひみつには続編が2冊あり、「完本 仏像のひみつ」が出版されているのでそれを是非購入しようと思いました。

昔、平松さんの祖父が住職を務められたお寺の本尊を調査に行ったという奇遇があったそうです。

話が二股になりましたが、
「父のビスコ」の方は今までの食べ物ルポやエッセイとは少し趣を意にして興味深かったです。
自分の育ってきた土地の文化と両親の血はどこかで自分を作っている要素なんだなとしみじみ思いました。
特に子どもの頃に何をどんなふうに食べたかは一つの文化であり、血肉になっているんですね。