運命のダウンコート

今年の冬は極寒なので
さすがにダウンに目が行く。

ベージュの薄いダウンは持っていたけど
あんまりダウンは好きじゃない。
というか似合わない。

人生最後の本物ダウン、Mクレーを狙っていた。
色は黒、長さはそこそこセミロング、ファーの着け外しができること。
できたらフードは付いてない方がいい。

一仕事終わったので勇んでデパートのMクレーコーナーへ。
人数制限をしている店内は結構混んでいる。

幸い、親切な店員さんで好みの物をサイズも出してくれた。
２～3試着するが、笑えるくらい似合わない。

まるでミシュランのマタギのようにしか見えない。
サイズ感を聞くと「お客様にはこれです。」とMサイズを進めてくれる。
あまり大きなサイズだと空気が入り、防寒の意味がないとのこと。
なるほど。
納得して諦める。

だいたい、私の身体はデコルテは歳とともに肉がそぎ落とされ、
かといって肋骨のあたりはしっかり容量がある。
横から見ると所謂胸板ではなく、腹板が厚いというのピッタリ。
胸も無駄に大きく、横から見ると胴体が厚い。
肩幅はそうでもないし、お尻の肉が削げ落ちている。
ようするに女らしくなく、おっさん体形なのである。

ダウンを着て横から見るとまるでドラム缶のように見える。

「今年だけ寒いだけだ。」とあきらめかけていたら
出会ったのである。地元のデパートで。

開店と共に店内に入るとダウンコートがずらり。
そこにまるで私が探していたデザインのダウンコートが。
サイズはL。
でも着てみたらピッタリ。
ゴージャスである。
ファーは取り外し可能。
リバーシブルらしいが、裏返して着ることはまずないだろう。

セールなのでMクレーの3分の1のお値段。

運命の出会いです。



明日からの寒さもどんとこいである。