旅の初めは沈んだ気分だったが、終わる頃には随分満足した。
一つにはお天気が良かったからだろう。
この季節の爽やかな清々しさと花の美しさにはいつも感嘆する。
前からヨーロッパが今のヨーロッパにどうなったのかを知りたかった。
日本は四方を海に囲まれているので、日本はやっぱり日本だと思う。
日本の歴史の中には元寇の時代に「神風が吹いた」から日本は無事だったという一説もある。
息子にそう聞くと「中国もそれどころではなかったからそれは違う。」と言う。
そうなんだ。
今回、唐津の名護屋城祉に行って、日本も大陸侵攻を試みたし、中国も日本を狙っていた。
日本はその後、同じ事をした。
地続きに色々な文化が存在したヨーロッパがどのように今のヨーロッパになったのかを知りかった。
そんな時に朝日と毎日の書評欄にあいついで取り上げられたこの新書。
ヨーロッパ史 拡大と統合の力学 大月康弘著
専門書に近いので今までの文献を上げての部分はチンプンカンプンだったが、おぼろげながら、ちょっとだけわかった。
だから最後まで興味深く読めた。
私が理解できたのは、四世紀あたりにキリスト教の理念によって基本的な規範ができたということ。
「神は全ての人を掬う」ということかな。
神の代理人がイエス・キリストであり、ビザンツ帝国の大帝が神の代行者であると。
キリスト教皇がその時代の大帝をパトロンにしたということみたいだ。武力の後ろ盾ね。
死後の天国を夢見て、善行を目指し、公共を大切にし、寄進したりする。
そのベースの考え方の元にヨーロッパの統一感がもたらされて、しかもそれぞれの文化の上に色々な国が成り立った。
4世紀~現代までのヨーロッパの現状を論考した本だった。
日本にも宗教があるが、日本人らしく仏教だったり、神道だったりする。
平気で廃物希釈をするし、クリスマスで浮かれ、一週間もしないうちに神社に初詣に行く。
日本人のアイデンティの根本は一体なんなんだろうなと思う。
欧米でも宗教の力は衰えているようにも思えるが。
この本を系統立てて理解するのは私の頭では限界があるが、
「北ヨーロッパが地中海と隔絶していたので農村が栄え、閉鎖的な中世が産まれた。」地中海の交易がとても文化的発展をもたらしたとと言う箇所と
「個がかなり早い時期からヨーロッパ大陸では意識されていた。」という箇所だ。
やっぱりそこらへんが日本との基本的な違いなのかな。
ということで難しけれどなんとなく腑に落ちた本興味深い本だった。
改めて一番異国に近い唐津と歴史の大舞台になった下関を訪ねてみて色々感じることも多かった。
壇ノ浦の合戦の時の海はあんなに九州に近かったのだ。
昨日の晩御飯は鰯のフライ、キャベツ、トマト、そら豆の素揚げ。長芋、人参、シイタケのお味噌汁。
一つにはお天気が良かったからだろう。
この季節の爽やかな清々しさと花の美しさにはいつも感嘆する。
前からヨーロッパが今のヨーロッパにどうなったのかを知りたかった。
日本は四方を海に囲まれているので、日本はやっぱり日本だと思う。
日本の歴史の中には元寇の時代に「神風が吹いた」から日本は無事だったという一説もある。
息子にそう聞くと「中国もそれどころではなかったからそれは違う。」と言う。
そうなんだ。
今回、唐津の名護屋城祉に行って、日本も大陸侵攻を試みたし、中国も日本を狙っていた。
日本はその後、同じ事をした。
地続きに色々な文化が存在したヨーロッパがどのように今のヨーロッパになったのかを知りかった。
そんな時に朝日と毎日の書評欄にあいついで取り上げられたこの新書。
ヨーロッパ史 拡大と統合の力学 大月康弘著
専門書に近いので今までの文献を上げての部分はチンプンカンプンだったが、おぼろげながら、ちょっとだけわかった。
だから最後まで興味深く読めた。
私が理解できたのは、四世紀あたりにキリスト教の理念によって基本的な規範ができたということ。
「神は全ての人を掬う」ということかな。
神の代理人がイエス・キリストであり、ビザンツ帝国の大帝が神の代行者であると。
キリスト教皇がその時代の大帝をパトロンにしたということみたいだ。武力の後ろ盾ね。
死後の天国を夢見て、善行を目指し、公共を大切にし、寄進したりする。
そのベースの考え方の元にヨーロッパの統一感がもたらされて、しかもそれぞれの文化の上に色々な国が成り立った。
4世紀~現代までのヨーロッパの現状を論考した本だった。
日本にも宗教があるが、日本人らしく仏教だったり、神道だったりする。
平気で廃物希釈をするし、クリスマスで浮かれ、一週間もしないうちに神社に初詣に行く。
日本人のアイデンティの根本は一体なんなんだろうなと思う。
欧米でも宗教の力は衰えているようにも思えるが。
この本を系統立てて理解するのは私の頭では限界があるが、
「北ヨーロッパが地中海と隔絶していたので農村が栄え、閉鎖的な中世が産まれた。」地中海の交易がとても文化的発展をもたらしたとと言う箇所と
「個がかなり早い時期からヨーロッパ大陸では意識されていた。」という箇所だ。
やっぱりそこらへんが日本との基本的な違いなのかな。
ということで難しけれどなんとなく腑に落ちた本興味深い本だった。
改めて一番異国に近い唐津と歴史の大舞台になった下関を訪ねてみて色々感じることも多かった。
壇ノ浦の合戦の時の海はあんなに九州に近かったのだ。
昨日の晩御飯は鰯のフライ、キャベツ、トマト、そら豆の素揚げ。長芋、人参、シイタケのお味噌汁。