親との付き合い方 ～言わないでもいい一言～

実家ですき焼きの野菜を切っておく。パーシャル室に先週もってきた牛肉がまだある。
玉ねぎがあるのはわかっていた。根菜類がどうしても少なくなるのでゴボウ、人参、なめこ、水菜、白ネギ、卵、鮭は持参した。
ゴボウをささがきし、白ネギ、玉ねぎ、シイタケを切ってお皿に盛りつけておく。
出汁をとり半分は冷凍しておく。

常備菜として色の変わりかけた蓮根、人参、ゴボウを煮る。
トマトを切る。以前持ってきた長芋を油で炒めて醤油を味をつける。

買い物はトマト、牛乳、ビール、エンドウ豆入りさつま揚げ、小分けになった豆腐。
トマトは出盛りでどこでもすごく安くなってきた。しかも真っ赤で美味しそう。

昼食はすでにあったニラを使ってニラ玉、人参とピーマンの炒め物、しいたけのおつゆ。母はおつゆは要らないというが少しだけにする。
母は残り物の炊き込みご飯を食べるというので私はパックご飯をチンする。
母は若い頃からコレステロール値が高いので卵を食べてはいけないと思い込んでいる。
私も高いが遺伝的な物で善玉、悪玉共に高い場合は問題ないと最近は言われている。
母のコレステロール値も落ち着いているので卵は一日一つくらいなら大丈夫だし、完全食品だから食べてと言っても冷蔵庫の卵は減らない。
結局母の思い込みでメニューが決まるのでそれでは弟も栄養が十分ではなくなると心配だ。

なんだかこの日は私が言う反対を母が言うと言う感じだった。
梅雨時で蒸し暑くもなってコルセットをするのも暑いみたいだし、機嫌が悪い。
ルレットを借りようと探すが、糸や裁ちばさみは出てくるのにルレットだけない。
作業部屋のクローゼットを開けると父のカバンがまだある。きれいな物は出して使うように。痛んだものは捨てるように言う。
図書館の廃棄本が多数出てきた。これは弟がもらってきたものだ。

あれだけ言い置いたのに晩に電話したらすき焼きではなく、作ったばかりの煮物を腐るからと言って鮭を焼いて食べたのである。
「それだけ？」と言うと「トマト食べたかな。」と言う答え。
弟の靴を買うのを頼まれたが、自分で買いにいくべきだと伝えておいたのに先週末に買っていないということと
廃棄本は自分の部屋へもっていって要らない本は捨てるように言う。
実家の夕飯のメニューがすき焼きでなかったからむしゃくしゃしたのか最後に言わなくてもいい一言を弟に言ってしまった。
一瞬の沈黙があった。

電話を切って、「あーあの一言は余計だったな。」と思う。反省しきり。
晩御飯のメニューが一日入れ替わったくらいで大したことではない。人間できてないなと思う。
幸い、弟はすぐに忘れるたちなので忘れてくれることを祈る。

ということでもうすぐ、介護認定が下るのだけれどデイサービスに通えなくなるとちょっと憂鬱。

昨日の晩御飯、我が家も鮭、グリーンリーフ、トマトの上にキャロットラぺ。冷奴。鏑の浅漬け。なめこと鱧のお吸い物。

実家と重なった人参、なめこは持ち帰り、逆に沢山あり過ぎる半分に切った古い玉ねぎも持ち帰る。