遊びをせんとや

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十一人の賊軍 久しぶりの映画館

2024-11-21 07:12:13 | 舞台、映画、DVD
本当にひさーしぶりの映画館
最近、邦画に観たい映画が目白押し
SHOGUNも観たいし、八犬伝も観たいかも。
吉田修一原作の「国宝」も是非、観たい。

今回は新発田に行ったきっかけで興味を持った「十一人の賊軍」

写真は全てWebよりお借りしました。
以前から仲野太賀と山田孝之のダブル主演というのは気になっていた。

シニア割引で1300円。
12月からシニア割引が60歳から65歳以上になるみたい。60歳はまだ老人ではないということね。

この日は去年770円で買った小地谷紬を染み抜きに出していた着物を始めて着る。ずっと暑くて着る機会がなかった。
友達のお母さんの名古屋帯。


この二人がまず良かった。山田孝之の役柄は最後までなんやねんの性格やけど、この人によくはまっている。

この脚本、実は60年以上前に出来上がっていて、お蔵入りした作品だ。
そのプロットだけが現存して白石監督が掘り起こしたみたい。
史実は幕末戊辰戦争の時、官軍が東北に迫る中、奥羽越列藩同盟との板挟みになった小藩新発田の時間稼ぎの戦いのたった4日間を描いた内容である。実際にこの時、江戸城は無血開城をした後だったので、ほぼ、官軍が勝つのは歴然だったが、東北は幕府方に着いていた。あんまり書くとネタバレになるので、、、。

実際、新発田の城下町はこの時の家老、溝口内匠のおかげで戦火を免れるのであるが、反対に回りの東北の藩からは「なんやねん。裏切者」と言われるのだ。藩主はまだ、年若く、この家老の寸刻みのステップを踏むような施策でなんとか切り抜ける。
実際、映画に描かれた戦いは全くのフィクション。でも、このような事があったのではないかという感じ。
この役を阿部サダヲがやっている。この役もまた、「なんやねん。」と言う感じなのでこの人にぴったりはまっている。

キャストは

多彩で特に印象に残ったのは


右側の尾上右近である。
いかさま師という役柄であるが、軽みと芸を合わせ持ってさすがに魅せる。


あと、十一人の中で唯一の女性を演じた鞘師 里保さん。モーニング娘出身、ダンスバリバリの26歳。
でも江戸時代にこんな娘がいただろうなと感じさせる存在感だった。

この映画、なんと3時間近くもある。でも最初からすぐに本題に入り、テンポがよくて、見飽きない。
手に汗握る3時間であった。

CGと京都太秦で撮影した場面とかもあり、映像も良かった。
あんまり知らんけど、東映らしい作品だったのかもしれない。

この日のランチは遅くなったので、フードコートで台湾粥と杏仁豆腐のセットで。