ずっと、直島旅行記が続いているのでなんだか飽きてきて、今日はその合間を縫って読んでいた本の話。
600ページを超える長編。
エイモア・トールズの本は以前に「賢者の街」を買って読んでいた。
それも面白かった。ちょっと古き良き時代のアメリカのスノッブな暮らしが何だかよかった。
前作も映画になったらおもしろいなと思っていた。
でも今回2016年にアメリカで出版された原題「A Gentleman in Moscow」はもうジェットコースターに乗ったようにハラハラドキドキして面白かった。主人公のロストフ伯爵がロシア革命により実在のメトロポールホテルに軟禁されての32年の歳月を描いた物語。所謂ホテル物である。ホテル内でほぼすべての事が起こり、1920年代から1950年代まで、そこを訪れる人々が主人公ともども時代に翻弄される。もちろん、全くのフィクションだが、壮大な時代小説でもある。
実際のホテルの外観。HPよりお借りしました。
この本が出版されるやいなやコロナ、戦争前のメトロポールホテルにアメリカ人旅行客が殺到し、物語に出てくる屋根裏部屋の案内を頼むそうだ。ロストフ伯爵が軟禁されたこの屋根裏部屋は勿論実在しない。
ロストフ伯爵が給仕長を務めるレストラン「ボヤルスキー」
真ん中に噴水がある。
「赤の間」か「黄色の間」この写真に見える上階の柵の間から伯爵とホテルの長期滞在した友人少女ニーナが覗いているような気がする。
ゆったりしたメイン階段。
この物語のもう一つの重要な登場人物はこのホテルかもしれない。
各所に散りばめられたロシア文学の一文や「カサブランカ」の映画の一部はこの物語の厚みを増すのにいいアクセントになっていると私は思う。
著者のエイモア・トールズは1964年生まれ。
20年投資家として働いた後、今アメリカのマンハッタンで執筆に専念しているそうだ。
ハンサムな御仁である。さすが元アナリストだっただけに小説の構成がすごく凝っていると訳者あとがきに書いてあった。
2023年2月に映画化が決定し配役としては主人公にユアン・マクレガー、恋人役に私生活でもパートナーのメアリー・エリザベス・ウィンステッドだけが発表された。ユアンとは全くピッタリだと思った。女優アンナの役も。
清純な天才ピアニストの美少女ソフィアを誰が演じるのだろうか?
今から封切りが楽しみだ。
600ページを超える長編。
エイモア・トールズの本は以前に「賢者の街」を買って読んでいた。
それも面白かった。ちょっと古き良き時代のアメリカのスノッブな暮らしが何だかよかった。
前作も映画になったらおもしろいなと思っていた。
でも今回2016年にアメリカで出版された原題「A Gentleman in Moscow」はもうジェットコースターに乗ったようにハラハラドキドキして面白かった。主人公のロストフ伯爵がロシア革命により実在のメトロポールホテルに軟禁されての32年の歳月を描いた物語。所謂ホテル物である。ホテル内でほぼすべての事が起こり、1920年代から1950年代まで、そこを訪れる人々が主人公ともども時代に翻弄される。もちろん、全くのフィクションだが、壮大な時代小説でもある。
実際のホテルの外観。HPよりお借りしました。
この本が出版されるやいなやコロナ、戦争前のメトロポールホテルにアメリカ人旅行客が殺到し、物語に出てくる屋根裏部屋の案内を頼むそうだ。ロストフ伯爵が軟禁されたこの屋根裏部屋は勿論実在しない。
ロストフ伯爵が給仕長を務めるレストラン「ボヤルスキー」
真ん中に噴水がある。
「赤の間」か「黄色の間」この写真に見える上階の柵の間から伯爵とホテルの長期滞在した友人少女ニーナが覗いているような気がする。
ゆったりしたメイン階段。
この物語のもう一つの重要な登場人物はこのホテルかもしれない。
各所に散りばめられたロシア文学の一文や「カサブランカ」の映画の一部はこの物語の厚みを増すのにいいアクセントになっていると私は思う。
著者のエイモア・トールズは1964年生まれ。
20年投資家として働いた後、今アメリカのマンハッタンで執筆に専念しているそうだ。
ハンサムな御仁である。さすが元アナリストだっただけに小説の構成がすごく凝っていると訳者あとがきに書いてあった。
2023年2月に映画化が決定し配役としては主人公にユアン・マクレガー、恋人役に私生活でもパートナーのメアリー・エリザベス・ウィンステッドだけが発表された。ユアンとは全くピッタリだと思った。女優アンナの役も。
清純な天才ピアニストの美少女ソフィアを誰が演じるのだろうか?
今から封切りが楽しみだ。