テレビ放送の始まりは,
生放送しかありませんでした。
やがて、アンペックスからビデオ・テープ・レコーダー(VTR)が
輸入されて
生放送スタイルの番組をVTRに録画
できるようになりました.
1960年(50年前)ごろのことです。
馬鹿でかいコンソールタイプの機械でした.
VTRに使用するテープは、
2インチ巾で(5センチ巾)で大きくて重いリールでした。
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若い技術者が気合いをかけなくては
持ち上がらないほどの目方でした.
2インチ巾テープを使用する大型VTRも改良されて、
1インチ巾テープの可搬型のVTRが開発されます。
さらに改良されて,3/4インチ巾テープが
カセット式の電池駆動ビデオ・レコーダーが現れます。
「マガジン・ポン…わたしにも写せますゥ」のシングル8の世界が
ビデオでも
「カセット・ポン…」と Uマチックレコーダーの出現です.
しかし、ニュース取材やロケーション番組は,
16ミリフィルムカメラが全盛でした.
1970年ごろ(40年前)このビデオ・レコーダー、ソニーUマチック方式
と,ハンディ・カメラの組み合わせで,
アメリカでENG取材が始まります.
ENG (Electronic News Gathering) は、直訳すると
「電子的ニュース取材」となります。
それまでの銀塩フィルム取材が,ビデオ取材になりました。
ビデオ機材は,日本のソニー,東芝,池上通信機などから
アメリカへ大量に輸出されます。
テレビ放送界が銀塩フィルムからビデオになりました。
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もちろん,アナログビデオですが…
… … …
アマチュアのシングル8の動画の世界も影響を受けます.
プロ機材並の電池駆動のカセットレコーダーと
小型ビデオカメラが現れます.
… … …
早速,小学校の運動会で,シングル8のお父さんに交じって,
パパがビデオカメラを構えて、
後に太いケーブルでつながれた重いカセットレコーダーを
ショルダーにしたママさんコンビで
運動場を駆け回る姿が目につくようになりました。
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