テレビの生放送時代は,生放送を記録するには精密なブラウン管に
生放送の映像を写します.
その映像を16ミリのシネカメラで撮影します。
そのフィルムを現像して映像として記録しました.
キネ・レコーディング略して「キネ・レコ」と
呼ぶ装置がありました。
準備が大変なのはいいとしても、
出来上がりのフィルム映像が
鮮鋭度は悪く,コントラストも低い,
兎に角、記録しただけのものでした。
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テレビの電気的映像をそのまま電気的な処理で
記録したいものです.
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そこへ50年ほど前に、アンペックスから
ビデオ・テープ・レコーダーが出現しました.
キネレコの16ミリフィルムの記録から、
ビデオ・テープに電気的に記録することができるようになりました。
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音声信号の記録はすでにテープレコーダーが使われています.
扱う周波数が桁違いに高い映像信号も
いずれなにか電気的な記録装置が現れると思っていました…
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音声テープレコーダーの
6ミリ巾、音声テープは
スコッチ、ソニーなどから発売されています.
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ビデオ・テープ・レコーダーもテープが必需品です。
アンペックスのVTRが各放送局に普及していきます。
当然,ビデオ・テープも必要になります.
2インチ巾(5センチ巾)の
大きなリールに巻かれたテープです.
アメリカのスコッチからの輸入されていました.
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我が国,国産のテープとして,
銀塩フィルムの大メーカーの富士フイルムが
この2インチ巾のVTRテープの生産を始めました.
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当時の日本は,銀塩カメラ全盛です
映画産業も盛んなのに,
富士フイルムがフィルムの製造技術を活かして…と
いうキャッチフレーズで
生産を開始しまた。
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またたく間に,各放送局に冨士のビデオ・テープが
浸透していきました.