初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ズームレンズ時代始まる

2010年06月24日 21時15分59秒 | Weblog



テレビがモノクロ時代から徐々にズームレンズに

切りかわりつつありました.

家庭のテレビは毎日見られるものですから

構図が連続的に変わっていくズームレンズの描写は

珍しがられたでしょう.

初期のズームレンズは単レンズに比べて

レンズの明るさも暗く鮮鋭度がもう一つです.

世の中の映像はまず写真、次が映画,アマチュアの8ミリ、

モノクロ・テレビの順に画面の鮮鋭度は

落ちてくると私はランクを付けています.

画面の黒のしまりが悪く、コントラストが低く、

ピントが悪いモノクロ・テレビに

まずズームレンズが導入されたのかもしれません.





テレビカメラは,電気的一眼レフですから,

カメラのフィインダー(ブラウン管)には、

レンズが撮像管に結んだ映像を電気的に分岐します。

パララックス(視差)がありません.

このパララックスがないテレビカメラが

ズームレンズにとってうってつけです。

                    … … …

レンズの設計は面倒な手計算で時間もかかっていました。

コンピューターが導入されて,飛躍的に計算スピードが上がります.




昭和40年発行(45年前)の「ニコンFマニュアル」に

35ミリ一眼レフ「ニコンF」用の

Zoom-NIKKOR Auto F3、5 43ミリ~86ミリ(ズーム比、2倍)と

F4~4,5 85ミリ~に比250ミリ(ズーム比,約3倍)

F9、5~10、5 200ミリ~600ミリ(ズーム比 3倍)

が記載されています.

                   … … …

ピントに不安があったのか

プロ,アマチュアにはまだ時期尚早でした。

その後,43ミリ~86ミリズームレンズは

ベストセラーレンズになります.





35ミリ映画用キャメラとして

ドイツからアリフレックスが輸入されます.

この撮影機は,ミラーシャッター式の巧妙な構造で

撮影レンズの映像をミラーシャッターで

間欠的にファインダーに映す

一眼レフ方式でしたから

パララックスがありませんでした。

                   … … …

このアリフレックス用にフランスの

アンジェニュー(レトロフォーカスレンズの発明)から

映画用のズームレンズが輸入されました.

テレビ映画用に16ミリのアリフレックスも輸入されました.

この16ミリキャメラにもアンジェニュー・ズームレンズが

輸入されました.

ズームレンズの描写は,レバーまたは、リングの操作で

画面が連続して拡大,縮小します。


                    … … …

時間のかかるレールを敷いて、

トロッコで移動撮影するドリーショット

の代わりにズームレンズの操作で画面を拡大,縮小して

擬似的な移動効果を出しました.