毎日,午後6時からローカルニュースのオン・エア
(on air=on the air=放送)が
始まります.
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スタジオ・サブにニュースの中身に合わせた
ビデオ・カセットが項目順に用意されます.
そして2台から3台のビデオ・カセット再生機が準備されます.
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時間がきてローカル・ニュースが始まります.
番組のタイトルが流れます.
サブでは,第1項目のカセットを再生機で頭出しをして、
一時停止してスタンバイしています.
タイトルが終わって,番組司会のキャスター(アナウンサー)の
顔出しにおります.
「今日は,晴天で暑い1日でした…」
など始まります.
「最初のニュースは××です…」
の言葉と同時に,スタジオ・サブでは、
カセット再生機の一時停止をはずして,
テープの映像に画面を切り替えます.
次の第2項目のテープは
隣のカセット再生機にセットされて,
テープの頭出しをして、一時停止で、待っています.
ニュースのカセットテープは,
一つの項目ごとに用意されています。
その日の重要ニュース取材班が、
編集時間ぎりぎりまで現場で粘っているか,
または、取材先から交通渋滞に巻き込まれて,
帰社が遅れていることがあります。
その場合,その重要項目を
スタジオ・サブでは空けて待っています.
最悪、間に合わなければその項目を飛ばして,
次の項目に移ることもあります。
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会社の玄関で待ち構えている編集マンが、
重要項目の撮りっぱなしのカセットテープを受け取って,
五階の編集室へ駆け上がって大急ぎで仕上げます。
その項目の仕上がり時間を計測して,
カセットの大体の頭出しをして、廊下を走って
スタジオ・サブに持ち込みます.
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銀塩カメラ取材のときは、フィルム現像が必ず必要です.
また、現像が仕上がっても,フィルムは現像処理で濡れています.
とてもカット編集はできません.
その濡れたままのネガフィルムを
テレシネ室のプロジェクターに
かけて,ネガフィルムを電気的に反転処理をして
ポジ映像にして
ノー編集で放送したこともありました。
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ビデオ・カセットによるENG取材になって,
現像処理が無くなりました。