私は銀塩35ミリ一眼レフを
愛用していました。
カラー写真は銀塩35ミリリバーサルカラーフィルムが
主流というより
カラープリントがまだありませんでした。
リバーサルカラーフィルムを現像所に送ると,
紙製の35ミリの窓(24×36ミリ)を開けた
マウントに加工して帰ってきます.
その仕上がったマウント(透明陽画)を、
プロジェクターに装填して暗くした室内の
スクリーンに投射して鑑賞していました.
その透明陽画をマウントしたスライドは,
トリミングすることはできません.
撮影時にカメラ位置を替えたり、
少し前へ出てまたは後へ下がって
構図を考えなくてはなりませんでした.
… … …
そのためにレンズのリングを廻して、
僅かに写っている画面を調節、
画角を変えるレンズが,
現れました.
形式は,ズームレンズですが、
ズーム比が低いので
トリミングレンズと呼ばれていました.
… … …
例えば,50ミリのトリミングレンズは
40ミリ~60ミリぐらいをズームできる、レンズでした.
レンズのリングを50ミリの指標に合わせて構図を決めます.
風景で画面の横に写っている邪魔な電柱をカットしたいときんちせ
、
レンズのリングを左右に廻して画角を変えて電柱をカットする
まさにトリミングするレンズでした。
やがて、35ミリ銀塩一眼レフカメラ用の
ズームレンズの中古レンズが手に入りました.
サン光機の望遠系ズームレンズ,
焦点距離85ミリ~200ミリの
ズーム比2。3倍でした。
当時の私にはメーンレンズ(ズームレンズが)に
なりませんでした。
… … …
最初,ズームレンズが登場したときは
なぜか望遠系が主でした.
ワイド系のズームレンズ後から登場します.
ワイド系は設計が大変だったのでしょう.
テレビのズームレンズのズーム比競争も,
焦点距離が望遠の方へ伸びていきました。
ワイド系のテレビズームレンズは
しばらくしてから出てきました.