モノクロのテレビが始まって,
テレビカメラの心臓部である
イメージオルシコン管によるテレビ放送が実用化されます
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学生時代にテレビの公開実験を見にいったことがありました。
アイコノスコープカメラの野外スタジオは、
昼間にもかかわらず
映画用の大きなライトで舞台を照らしていました.
テレビの初期のアイコノスコープ・カメラでした。
やがて、イメージオルシコン管による
テレビ放送がアメリカで始まります.
日本でもNHKがイメージオルシコン管で実験放送から
本放送に入ります.
イメージオルシコン管は,初期のアイコノスコープ管に
比べて感度が高いので
小電力の照明のスタジオで放送ができました。
テレビ放送が小電力の照明でできることが
営業的に成り立っていると
聞いたことがあります
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家庭でいつも動画が見られるのですから,
映画は大打撃です
家庭で見られる動画は14インチテレビによる
モノクロの動画を、
色付き(カラー)の動画は
映画館の大スクリーンでと
世間でカラーとモノクロの動画の棲み分けがありました.
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テレビの技術進歩は映像記録(録画)にVTRが現れました.
次は,色付き(カラー)映像の映画だけでなく
テレビのカラー化に関心が移ります.
モノクロで重宝しているイメージオルシコン管を
カラーで使い始めます.
しかし、色彩の再現が、
水彩画のように淡泊で
こってりした油絵のような
発色にはなりませんでした.
このイメージオルシコン管を輝度分離方式で
4本使った、
大きなカラーカメラが出てきます
東京オリンピック開会式をイメージオルシコン管カラーカメラで
撮っていました.
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NHKのカラー放送で見ました.
淡泊な色彩再現とはいえ,
初めて見るカラーテレビ(RCA製カラー受像機)で
場内を行進する日本選手団の
赤いブレザーコートの発色は印象に残りました.
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イメージオルシコン管のカラーカメラも
4本のレンズターレットでした。
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