みどりの日の祝日のため、国内では特別にお知らせする情報が入ってきていません。
今日、ハノイでは日中韓三国財務相会議およびASEANとその三者が加わった財務相会議が予定されています。
アメリカでは昨日ISM製造業関連の統計が発表となりましたが、今日はISM非製造業の景況感指数が発表されます。
【質問】
東日本大震災にも関わらず、円高基調ですがなぜなのですか?
【回答】
この度の東日本大震災で、日本経済は大打撃を受けているにもかかわらず、円高基調なのはなぜなのか、不思議な現象ですね。日本経済の危うさを世界の各国が懸念し、日本品質にまで疑問を投げかけてきています。累積赤字国債を考えると日本の経済破綻は必定とすら考える人もいます。
円高基調の理由は、皮肉にも日本が債権国であるからなのです。
では、なぜ債権国だから通貨が高くなってしまうのでしょうか?こちらの方が不思議ですね。
海外の投資家は、日本政府や被災した企業がその復旧・復興のためにどのように資金調達をするのかに注目しています。最も考えられるのが海外資産を売却して、その資金調達に充てるだろうという見方なのです。
海外資産を売却すると言うことはドル資産、すなわちドルを売ることになります。ドルを売ると言うことは円を買うと言うことですので、円買いが増えることになります。円の需要が増えれば、円が高くなります。
アメリカから見ると、日本が売却した海外資産のドル資金が流入することになり、それがドルの暴落に繋がるのではないかということが懸念されます。それを避けたいというアメリカ側の懸念も円高に拍車をかけてしまいます。
世の中には、パラドックス的な現象が起こることが時々ありますね。
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