経営コンサルタントへの道

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■■ 中小企業基盤整備機構の高度化融資(設備資金)5回シリーズ2

2011-05-24 17:43:54 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■ 中小企業基盤整備機構の高度化融資(設備資金)5回シリーズ2

■■ 2 高度化融資(設備資金)対象事業

 中小企業基盤整備機構の高度化事業というのは、中小企業者が組合等を設立し、連携して経営基盤の強化や環境改善を図るために、工場団地・卸団地・ショッピングセンターなどを建設する際に診断、助言、かつ貸し付けを行う制度です。企業経営者・管理職や経営士・コンサルタントにとって利用価値があると考えています。

 貸付けの対象となる高度化事業の種類は下記のようになっています。

(1)集団化事業 

市街地などに散在する工場や店舗などを、生産性や効率性向上、異業種との連携、公害・騒音問題解決のため、一つの区域や建物にまとまって移転するもの。

(2)集積区域整備事業

 商店街もしくは工場などが集積している区域で、建物の建て替えなど区域全体を整備するもの。

(3)共同施設事業

 共同で利用・経営する加工施設や研究開発施設、物流センター、商店街のアーケード・カラー舗装、駐車場などを整備するもの。

(4)施設集約化事業

 店舗が集まりショッピングセンターを、また工場を集約化して共同工場などを整備するもの。

  中小企業基盤整備機構 高度化対象事業 クリック

<続く> 次回掲載をお楽しみに

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■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 31

2011-05-24 07:27:15 | 小説・先見思考

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【本書の読み方】

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

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■■ 3 アメリカ初体験 7

【回想1】

 幸の旅程は、ロスで2泊の予定で、次はシカゴであり、その後ニューヨークに入る。それを聞いて、竹根も幸もホッとした。

 幸たちは短期間にいくつかの大都市を回るので、何日くらいで受け取れるかが問題である。日本航空はロスへの便を持っていないので、サンフランシスコ経由で受け取れる空港まで送る手配をしてくれるというのである。荷物は、サンフランシスコへ2日後に着くが、それから先の日程は相手の航空会社次第であるという。

 ロスで受け取るのは無理で、早くてシカゴだが、日本航空の職員は、ニューヨークで受け取る方が確実であるというアドバイスをしてくれた。二人は、その職員の言うとおりに手はずを整えてもらい、とりあえずホテルにチェックインすることになった。

 幸いホテルは、空港からすぐ近くにあり、ホテルが用意してくれるシャトルバスで行くことができる。竹根はホテルに予約確認の電話をすると共に、今空港に着いた旨を伝えた。ホテルの緑色をしたシャトルバスが循環しているので、そのバスが来たら乗り込むように指示があった。シャトルバスを所定の場所で待つ間、いろいろなホテルやレンタカー会社のバスが客を拾っていく、そのシステムに竹根も幸もカルチャーショックを受けた。ホテルのロゴマークの入ったシャトルバスは、たった数分待っただけでやってきた。いかにこのホテルを利用する客が多いかが推察できる。

<続く> 次回掲載をお楽しみに

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■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパンに乗り遅れるな No.37

2011-05-24 07:11:57 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

20110524_4

■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパンに乗り遅れるな No.37

【クールジャパン連載】

 日本の企業が21世紀に勝ち残って行くための戦略を、日本政府が標榜する「文化産業立国に向けて ~文化産業を21世紀のリーディング産業に~」という課題である「クールジャパン」に見てみようと思います。

 東日本大震災からの早い回復を願う経営者・管理職として、経営士・コンサルタントとして、あなたの生きる道が拓けるかもしれません。

4-3 日本文化を「産業化」する - 内需創出・海外市場開拓

4-3-8 海外市場開拓7 ボリュームゾーンへの取り組み 2

 前回、ボリュームゾーンとは何かを理解していただくためにハイエンド、ミドルレンジ(フォロワー)、ローエンドという、市場の分類についてご説明をいたしました。

 すなわちボリュームゾーン とは、商品やサービスが最も売れる価格帯におけるマーケティングの対象市場や顧客層のことで、普及価格帯という意味合いです。ボリュームゾーンの商品・サービスを「ボリュームゾーン商品(サービス)」と呼びます。

 しかし、ローエンドと言っても「安かろう、悪かろう」というような、品質が劣ったり、機能が不充分であったりすると売れないことを認識していないと失敗します。むしろ、低価格で高品質が求められるという理解でないと、海外市場では新興国に打ち勝つことはできない難しさがあります。

 顧客側から見て付加価値を感じるように、海外ライバルとの差異化を工夫する必要があります。

 対象市場は、BRICsやアジア諸国など、1990年代前後からを目覚しい経済成長を遂げた市場となるでしょう。これらの国の中間所得層は、経済の成長から個人所得が増加してきたので、過去10年間に市場サイズが4倍に跳ね上がったと言われています。見方によりますが、対象市場の人口は8~10億人と概算できます。人口減少の日本の8倍ものマーケットサイズをもっていて、いかに海外のボリュームゾーン市場に魅力があるかを理解できるでしょう。

 ボリュームゾーン獲得のためのプラットフォーム構築が、クールジャパンの課題でもあります。海外において、定量的な調査に留まらず、グループインタビューなどを含むきめ細かな市場調査により定性分析をしていく必要があります。このような情報をもとに、トレンドを把握し、事業立案をし、情報発信をするなど戦略策定が必要です。

 その戦略に基づきビジネス化まで一貫した支援を政府としてやってゆく必要があります。とりわけ、市場情報の収集で日本のライフスタイルの受け入れられやすさを見いだし、それを現地でプロモーションしたり、テストマーケティングをしたりしてゆきます。当然、現地でもパートナー探しのためのマッチング企画をしたり、契約面で、とりわけ法的な面で支援したりすることは不可欠です。

 筆者は、BRICs等の新興国だけではなく、各国の経済力の向上から考えると、ここでローエンドと言っているボリュームゾーンというマスマーケットより、さらにその下を忘れてはいけないと考えています。すなわちBOP市場です。

 BOPは、Base Of Pyramidの略語です。これまでグローバルマーケティングという観点でボリュームゾーンを対象としてみてきましたが、最貧国と呼ばれるような市場がグローバルマーケットの中では人口数からみてもその数倍もあります。

 BRICsをはじめ、ほとんどのそれらの国はボリュームゾーンを狙っていて、各国間の競争は非常に激しいです。この部分では、民間企業にとってはリスクが大きすぎるので、政府として、中長期的視点でグローバルマーケットを見て、次のマスマーケットであるBOPへの中長期的視点での先行投資を忘れてはなりません。BOPでの成功は、日本が強いインフラビジネスとセットにすることも念頭におくべきです。

画像: 経産省ウェブサイトより

<続く> 次回掲載をお楽しみに

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