経営コンサルタントへの道

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■■ 中小企業基盤整備機構の高度化融資(設備資金)5回シリーズ3

2011-05-25 17:10:44 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■ 中小企業基盤整備機構の高度化融資(設備資金)5回シリーズ3

■■ 3 高度化融資(設備資金)制度の特徴

 中小企業基盤整備機構の高度化事業というのは、中小企業者が組合等を設立し、連携して経営基盤の強化や環境改善を図るために、工場団地・卸団地・ショッピングセンターなどを建設する際に診断、助言、かつ貸し付けを行う制度です。企業経営者・管理職や経営士・コンサルタントにとって利用価値があると考えています。

 高度化事業に係る制度には、次のような特徴があります。

1)政策性の高い制度

 組合などによる 集団化、共同化、協業化などの事業や第三セクターなどが中小企業者を支援する事業など、政策性の高いものを対象としています。

2)貸付条件の優遇

 貸付条件は、長期・低利の固定利率とな っており優遇されています。また、特別の法律に基づく事業などは無利子となっています。

貸付期間は、20年以内です。

3)コンサルティングの実施

 貸付けを行うにあたっては、事前に事業計画について専門的な立場から適切なアドバイスが行われます。そのため、過大な投資などが避けられるだけでなく、他の成功事例を踏まえた助言が受けられ、事業の円滑な実施が可能となります。

また、診断助言は貸付後も随時行われます。

4)都道府県が窓口

 高度化資金は、一般的に都道府県が貸付けの窓口となっており 、都道府県と当機構が協調して貸付けを行います。

5)各種税制の特例措置

 集団化事業等で、現在の施設を売却して移転しようとする場合、その施設売却に伴う譲渡益に対しては、課税が繰り延べられる(買い換え資産の特例)など、税制面で多くの優遇措置が用意されています。

  中小企業基盤整備機構 高度化対象事業の特徴 クリック

<続く> 次回掲載をお楽しみに

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■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 32

2011-05-25 17:05:57 | 小説・先見思考

■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 32

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【本書の読み方】

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

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■■ 3 アメリカ初体験 8

【回想1】

 ロサンゼルス市は広大な広さを持つ、ニューヨークやシカゴに次ぐ大都市である。ニューヨークのような高層ビルはダウンタウンと呼ばれる、市の中心地以外にはほとんどなく、空港からは見えない。それでも空港周辺には、ホテルらしき高い建物がたくさんある。その中でも竹根たちのホテルは十数階建てで、周りのホテルより大きい。全米に三百以上のホテルを有する指折りのホテルチェーンである。竹根には通常は手の出ないホテルであるが、お客様の手前、清水の舞台から飛び降りる気分で奮発した。

 ホテルでは、竹根と幸は同室にすることにした。安給料の竹根は少しでも安く上げたいところである。アメリカに慣れていないので不安な幸にとっては竹根と同室の方が心配ないのであろう。お金持ちのお坊ちゃま相手で気が重いと思っていた竹根であるが、短い間に幸に親近感を抱くほどになっていた。

 飛行機は午後二時頃着いたのに、空港に二時間以上も留め置かれたことになる。そのあとホテルに入るまでなんだかんだと時間が経ち、冬のロスはすでに暗くなっていた。

「まずは一風呂浴びたい心境ですが、そうもしてられないですよね、竹根さん。とにかく洗面具や下着、スーツケースに詰めた物は何もないのですからね」

「まず、それを買いそろえ、われわれも食事をしなければなりませんね。たぶん、ホテルでもそれらを買いそろえることはできると思いますが、高くて、ばかばかしいですね」

「でも、竹根さん、いまはそんなことを言っている状況ではないですよ。多少高くてもなければこまります。幸い、お金は胴巻きにくるんできたので、心配はありません」

<続く> 次回掲載をお楽しみに

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■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパンに乗り遅れるな No.38

2011-05-25 16:59:52 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパンに乗り遅れるな No.38

【クールジャパン連載】

 日本の企業が21世紀に勝ち残って行くための戦略を、日本政府が標榜する「文化産業立国に向けて ~文化産業を21世紀のリーディング産業に~」という課題である「クールジャパン」に見てみようと思います。

 東日本大震災からの早い回復を願う経営者・管理職として、経営士・コンサルタントとして、あなたの生きる道が拓けるかもしれません。

4 クールジャパン政策の方向

4-4 創造性の発揮

4-4-1 クリエイション人材1 領域融合的アプローチによる生活文化の醸成

「クールジャパン政策の方向性」という第4章について記述してきていますが、今回からは4節として「創造性の発揮」について考えてみます。

 クールジャパンは、主に「ファッション」「食」「メディアコンテンツ」「その他」の4つの領域において活動をしてゆくのですが、「生活文化の醸成」という観点で今回はまとめます。進め方としては、いろいろな領域からバラバラにアプローチをするのではなく、各領域を融合的な方向でまとめ、それぞれの領域が有機的に繋がるようにしようということです。

 それには核となる活動が必要で、それを全体設計とかデザインという表現でまとめます。この全体設計(デザイン)とは、いわば質の高いライフスタイルをつくり出すために何を、どのようにするのかという方法論のことです。

 日本人は、例えば食の世界において、海外の食を日本流にアレンジして、洋食風和食という形で定着してきました。例えば「あんパン」があります。パンという食材と日本伝統のあんこという食材を組み合わせて、今まで西欧にはなかったあんパンという食べ物を作り上げてきました。

 風俗習慣という面でも、クリスチャンでもないのにクリスマスの季節になると何となく浮かれてしまい、またクリスマスパーティとかケーキとかを自分達の風俗習慣の一つのようにして生活しています。

 このように日本人というのは、欧米を中心とした海外の文化を、日本人に最適化してしまう力を持っています。これをクールジャパン推進でも取り入れて、あらゆる領域でのイノベーションの創出をしていくことにより、海外の文化との融合を推進することができると考えます。

 このような領域融合的な創出を推進するためには、産官学がそれぞれの垣根を超えてゆくことが基本です。これを経産省では、「リスペクトされる日本の良さ」という表現を使っています。そしてそれを進める人を経産省では「クリエイション人材」と呼んでいますが、このクリエイション人材を通して、海外の人達の「良き理解者」となって推進しようとしています。

 では「リスペクトされる日本の良さ」を活かした領域融合的な創出活動とはどのようなものなのか、「百聞は一見にしかず」といいますので具体例で見てみましょう。

 例えば伊藤直樹氏が推進している「ユニクロマーチ」があります。ご存知のように創業者の柳井氏の「超合理主義」というユニクロの個性を示す言葉があります。一方で「全体と個のバランス」というコンセプトを見るに、合理主義の最先端と全体と個におけるバランスという組み合わせの中に、記述の領域融合的な新しい発想をうかがうことができます。

 竹村真一氏の「触れる地球儀」という芸術とも言える地球儀があります。これは「生きた地球の姿をリアルタイムに感じることができる、世界初のデジタル地球儀」です。地球儀を両手で抱え込むと、そこに地球の鼓動を感じ、青い星である地球、すなわちガイアをそこに感じ取れると言います。残念ながら筆者は体感していませんが、是非触れてみたいと思います。これも彫刻家や創作家が芸術作品を作るだけでは、触ったときの感触を電子的に制御することで表現することは困難ですが、竹村氏の芸術的センスと電子技術に対する造形からその仲間の協力で実現できた芸術作品です。

 デュアルモード・トランスポーテーションというバスを線路の上に走らせるJR北海道の試み、任天堂のwiiにみる「家族みんなが関係するゲーム機」などなど異なった分野の涼気の良さを行かした商品・サービスを日本独自の力で生み出してきています。物まねが得意な日本人ということがしばしば言われますが、日本人の中には、組み合わせにより新しいものを生み出す力も備えている人がいるのです。

 これを見ることにより日本における新しい「生活文化の醸成」能力を再認識できます。それをクールジャパンにも活かそうというのが、ここでは考えです。

<続く> 次回掲載をお楽しみに

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