■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパンに乗り遅れるな No.29
日本の企業が21世紀に勝ち残って行くための戦略を、日本政府が標榜する「文化産業立国に向けて ~文化産業を21世紀のリーディング産業に~」という課題である「クールジャパン」に見てみようと思います。
経営者・管理職として、経営士・コンサルタントとして、あなたの生きる道が拓けるかもしれません。
4-3 日本文化を「産業化」する - 内需創出・海外市場開拓
4-3-5 海外市場開拓3 ファッション分野
コンテンツ分野における海外市場開拓戦略を見てきましたが、今回は「ファッション分や」という視点で見てみましょう。
アジアの巨大な市場の顧客を獲得し、国内においては多くの呪法を発信し、また拠点の整備を通して展開をしてゆくことが必要です。そのためには、アジアにおける現地プロモーションやビジネスマッチングだけに頼っていては不充分です。
それらのアジア市場に対する影響力の大きい欧米、特にパリやミラノ、アメリカのように国際的にファッション分野で認知されている国・都市への情報発信及びビジネス展開支援をしていく必要があります。それにより現地だけではなく、これらを含めたビジネスマッチング業務を推進してゆきます。さらにはそれに留まらず、日本をアジアの中のクリエイティブな発信拠点であることをアジアに影響力を持つ欧米でも認知してもらえる活動が必要です。
その結果、メディアをはじめとし、バイヤーや観光客を含む消費者に、日本のファッション、コンテンツ等生活関連産業を、TOKYOの街の魅力とともに一体的にブランディングし、情報発信し続けます。ハイエンド市場とます市場をパッケージ化したブランディングをすることにより、「日本」というブランド力の強化と浸透を推進してゆけます。
これを推進してゆく第一ステージとしては、マーケティング情報や商習慣等の情報提供などを事前セミナーという形で提供したり、ファンションビジネス講座等による人材育成を図ります。これにより企業に対して進出意欲高揚にも繋がり、海外展開できる人的リテラシーを拡げることにもなります。
第二段階としては、有力なBtoCウェブサイト(JFW:Japan Fashion Weekほか)を通じたり、バーチャルだけではなく、BtoCに加え、BtoBのファッションショーや展示会などでリアルを通じて日本ブランド力を高める機会の提供を増やしたりすることが重要です。
その機会が増えるとメディアも取り上げ、世界に向かってはっしんが増え、現地での小売店への展開がしやすくなり、BtoBへも拍車がかかるでしょう。すなわち、第3ダイン会では「ビジネスネットワークの確立」がテーマで、これにより継続的なビジネスの確立を推進してゆきます。
アジア市場への影響力の大きいハイエンド市場へは、第三段階では現地企業との協業が重要ですので、現地エージェントとのマッチング推進にウェイトを置いて活動すれば、ます市場への影響度はさらにますでしょう。
【 注 】
2011年のJFWは、東日本大震災のために中止になりました。
<続く> 次回掲載をお楽しみに
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