■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 29<o:p></o:p>
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【本書の読み方】<o:p></o:p>
本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。<o:p></o:p>
ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。<o:p></o:p>
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■■ 3 アメリカ初体験 5<o:p></o:p>
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【回想1】<o:p></o:p>
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日本航空の職員は、まず日本語のアナウンスを入れてくれ、あちこちに電話をしだした。そんなところに、幸、いや幸育雄らしき男性が飛んできた。竹根は幸とは面識もなく、本社から送られてきた写真を片手に出迎えていたのである。<o:p></o:p>
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幸の印刷会社は、竹根の会社から印刷関連資材や機器を購入していた。竹根は、印刷業界についてはほとんど知識がないが、本社からの指示で幸を出迎えるだけではなく、幸が滞米中の二週間はずっと幸の世話をせよというのである。これを商社用語で『アテンド』という。<o:p></o:p>
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幸は、竹根に会えてよほどうれしかったのだろう、日焼けした顔で竹根の両手を握って小躍り状態であった。『ハワイのマーケティング』というのは、やはり商社用語である。アメリカ本土などの目的地に行く前に途中下車して観光をすることを指す。数日間の観光で、日焼けした顔は『赤い顔』というよりは『赤黒く』焼けていた。これでは、ハワイでマーケティングをしないで、日本から直行してきたとは言えないであろう。<o:p></o:p>
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幸は、航空代理店が用意してくれた日本航空のログマークが入った青色のショルダーバッグを持っているだけである。名刺入れもショルダーバッグには入ってなく、竹根の名刺を受け取るだけであった。<o:p></o:p>
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「竹根さんですね。私は、ラッキーの幸、幸育雄と言います。これからお世話になりますが、よろしくお願いします」<o:p></o:p>
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「こちらこそ、よろしくお願いします」<o:p></o:p>
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「竹根さんが一緒で、心強いです」<o:p></o:p>
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「実は、すでにお聞き及びと思いますが、私はまだアメリカに赴任してきて二週間にもなりません。印刷のことも知りませんので、かえって足手まといになるのではないかと心配しています」<o:p></o:p>
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<続く> 次回掲載をお楽しみに<o:p></o:p>
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