鉄輪(かんなわ)温泉は、
別府市はずれの高台辺りにあります。
温泉街界隈に入ると、
あちこちから湯煙が上がっています。
所々、地元の人が入る小さな共同湯が目に入りますね。
「無料」とか、「観光客は100円入れてネ!」とか。
「上人湯」、「渋ノ湯」、「熱の湯」 ↓
「ふむ、これはなかなかいい雰囲気ですな。」
と、なべさんは感心します。
路地に入り込むと、
アパートのような素泊まり旅館(たぶん)が
たくさん建て込んでおります。
ふらっと入っていけば、どこでも泊まれそうです。
そしてやはり湯煙が上がっているのであります。
(これはもう「つげ義春」気分ですよ。)
道路の真ん中からも湯煙。↓
これは、「地獄蒸し」のかまどのようです。↓
素泊まりで、食材を近くのスーパーで買ってきて、
この「地獄蒸し」で自炊をするというのが、
どうやらここの湯治スタイルみたいで、
名物になっているようであります。
なべさんも泊まってみようかと
ついそそられてしまいますな。
「蒸し湯」というのがありました。↓
玄関先には無料の「足湯」があります。
これは足を「蒸し」ているんですね。
なべさんは、
ここの「蒸し湯」に入ってみることにしました。
(要するにサウナでありますな。)
でも普通のサウナと違って、
入ってみるとこれがなかなかいけるんです。
石室の中で薬草を敷き詰めた上に
10分ほど寝そべるのですが、
大量の汗が一遍に噴き出してしまいます。
何やらすっきりした気分です。
薬草がいいのでしょうか。
「これは、なかなか面白いね。」
と満足したのであります。
寒いはずの玄関先で、なべさんは、、
ポカポカと、ゆったりと、
コーヒー牛乳を飲んだのでありました。
かくして、ぶらぶらしたあげく、
湯にもつかり、機嫌良く、
帰途についたのでありますが、
バスの中で、ハタと、
自動販売機のお釣りを取るのを
忘れていることに気が付いたのでありました。
あ~、何と、あのコーヒー牛乳は
千円のものになってしまったのでありました!!
(悔しいね。)