(河童橋附近からの穂高連峰。雲がなかなか抜けません。 ↑ )
26日、新幹線、電車、バスを乗り継いで午後上高地に着きました。
ここまでは普通の調子だったのですが、歩き始めるにつれて、
段々と熱がでてくるような感じで、体調不良。ついに動けなくなってしまいました。
予定と違う近くのお宿に投宿してスケジュール変更です。
体調をいったん戻した後、一晩眠ったら大丈夫かとも思ったのですが、
夜中に悪寒と発熱がひどくなり、これはやばいねと、
今回の涸沢登山を入口まで来ながら、断念することに致しました。残念至極ね。
翌日、日程を二日も早く切り上げて、とぼとぼ帰路についたのでありますが、
食事がほとんどできない体調でしたから、よろよろ歩行の撤退戦でしたな。
熱が出たり引っ込んだりでしたので、ロキソニンと抗菌薬を飲みました。
せっかくのお山も上高地から眺める穂高連峰のみ。↓
(岳沢からの吊尾根。)
森の中を歩いても鳥さんを追いかける気力もありませんでしたが、
これはどうやらゴジュウカラ。↓
そして岳沢の下を流れる森のなかの沢。↓
次第に観光客が増えてくる河童橋です。↓
バスの切符を予約したあと、時間までせっかくですから近くの森を
もう一度散策。青息吐息のよろよろ歩行ですけど。
高い木の上にカケスさんがいました。↓
カケスさんを撮っていると、上品なおばあさんが、足元の林床の花をさして、
「ちょっと、お尋ねしますけど、この花、何だかご存じないですか?」
と、お聞きになります。近くの帝国ホテルのお客さんのようです。
「よくわかりませんけど、もしかするとトラノオというかもしれませんね。
あまり詳しくないんですが。」
こちらに元気があれば、せっかく話しかけられたのですから、
もうすこし話に花を咲かせることもできたはずですけど、
なんせ、充分食べてもいない青息吐息なものですから、その元気もありません。
「あ~良い匂いがしますよ。」とおばあさんはそのまま歩いていかれました。
そうして、バス、電車、新幹線を乗り継いで、広島に帰着したのが
夜の10時過ぎであります。何とか無事に帰られたという有様でしたよ。
まったく残念至極のやれやれでありました。
ということで、どうやら間の悪いことに風邪菌なんぞにつかまったのではないか
思うのですが、只今自宅療養中。
(またリベンジするときがあるのやら、もう歳ですからね。)
またまた大型台風が近づいているとか。今年は本当に変ですね。明日、高安城に行く予定だったのにいけそうにありません。壬申の乱の跡を全て回るという長年の目標がやっと達成できると思ったのに、、残念。
お互い、歳だから「これが最後」」という所へ行けないのはとても心残りです。
それでも歳と残る体力を考えるとおっしゃる通りあまりチャンスは残っていないのかもしれません。いくつか心残りをもっておくのもまあ人生の味わいかも知れません、と思っておくことにしておきましょうか。
それにしても臨機応変の対応にはやはり体力のいることでして、体力減退はやっぱり寂しいものでありましたね。