来年は、娘の成人式…4年間の技術を振袖に込めて
「振袖のお稽古をはじめてから、新成人の着付けの経験を三年間させてもらいました。」
そう語るのは、「きつけ塾いちき」で振袖を学んできた鶴田さん。
今日は、新成人になる、ご自分のお嬢さんの袋帯を持ってこられました。
「新しいので、しっくりくるように少し使いこなしたい。」とのこと。
帯に合う振袖はなかったのですが、素敵な新しい帯を相手に、帯結び。
来年の春は、これまで培ってきた着付けで、お嬢さんの晴れの衣裳を着付けます。
一緒にお稽古をされたのは、今年から新成人の着付師としてデビューした吉田さんです。
着付師一年生ですが、新成人からも高い評価を受け、人気も上々。
これからが期待される着付け師です。
いまが大切…オフどきの着付師の過ごし方
成人式の着付けに、献身的にがんばった着付師の皆さま、お疲れさまでした。
ご自分の着付けへのクレームもなく、ホッとされているかもしれません。
もっと技術を磨いて、「来年こそは、自分でも納得できるすばらしい着付けを…」と、思われていることでしょう。
ところで、プロスポーツの分野では、野球もサッカーも、オフシーズン。
各地のキャンプ地では、本番を通して記録が残せる体作りに余念がありません。
基本に立ち返って、体をつくり、一年を立ち返って学ぶ場なのかもしれません。
このオフシーズンの過ごし方で今シーズンが決まってくるのでしょう。
さて、着付師にとって、いまはオフシーズン。
冠婚葬祭の着付けは、ことあるごとにご依頼があるのですが、皆さまはどんな過ごし方をされていますか。
今年の振袖着付けの温もりがあるうちにワンステップ技術を上げるのは今のうちですよ。
梅雨時はうっとうしい…、夏場は暑いし…、と思っていると、もうすぐ10月…
技量は最初に逆戻り。
また最初から時間をかけて思い出しながら12月に入ってしまいます。
鹿児島では、そんなことのないように「振袖特訓」を行ないながら、一年かけて着付師の養成を続けています。