芸妓さんとのお付き合いは、一本の電話から…
一昨年の5月に、向島の芸妓さんからお電話がありました。
「関東芸者の着付けを身につけたい。」とのことでした。
これまでは、箱屋さんといわれる着付け専門の方が、芸妓さんの着付けをされていました。
しかし、その数も少なくなり、「芸妓自身でお互いに着付けをしていきい」というのがお電話の趣旨でした。
向島の芸妓さんは約百人といわれています。
京都に次ぐ数です。
裾引きの着付けに、柳結び…(関東芸妓の「出の衣裳」と申しまして、お正月のお座敷に出るときの晴れの衣裳です。…二週間ほど着ます。)
この「出の衣裳」の着付けと柳結びを、半年掛けて学び続けて頂きました。
それから半年…
さすがに芸妓さんは、毎日きものを着慣れていらっしゃるだけあって、「出の衣裳」とメイクをマスター。
昨年のお正月には、裾引きをきれいに着て、お座敷に出られました。
その写真が、下の三人の芸妓さんです。
三人の中で、千花さんだけは、浅草の西会館講座で、日本舞踊の着付けをお勉強されています。
四月には、花街のしきたりと、お座敷のおもてなしを学びに…向島へ
少し話が遠回りになりました。
4月の吉日に、「きつけ塾いちき」の生徒さんなど15人ほどで、向島の料亭「入船」にお食事にいくことになりました。
関東、九州などから集まります。
当初15名を予定しておりましたら、生徒さんのご主人さまや、関心のある方などで満席になり、締め切りました。
機会を見つけて、ほかにご希望があれば次回に企画したいと思っております。
お座敷の内容は、このブログでも記事に出来たらと思います…お楽しみに。
左のバナーをクリックしてご覧ください。
「出の衣裳」でお座敷に臨む、左から、美奈代さん、貴船さん、千花さん。(円内は、手古舞姿の千花さん。)
長年培った事業のバトン…次世代に託して
鹿児島で人形店を興してから50年。夫婦で「老舗」を創り上げて来た福永さん。
長年にわたる事業も次世代の子供たちへすでにバトンタッチ。
まだまだ、お店から相談を受けることはありますが、徐々に事業からは手をひかれているようす。
これからの人生で、きものを着る生活も楽しみたい、と一念発起。
「きつけ塾いちき」で自装着付けのお稽古をされています。
各種の人形の、きものの柄合わせなどもされてきていますから、コーディネイトもさすがです。
着付け指導をしている私たちも、福永さんの豊かな経験談を聞く楽しみもあり、教室の時間があっという間に過ぎていきます。
3月の博多座…「鯉つかみ」にも行かれます。
博多座の歌舞伎…「鯉つかみ」観劇も、ご夫婦でお出掛けいただけるとのこと…。
博多で、ご主人にお会いできることも、楽しみになってきました。
教室で真剣に学ばれる福永さん。
きもので、鹿児島市内を闊歩する福永さんを見れるのも、遠い先の話ではなさそうです。
日本舞踊の着付け師…衣裳方…の育成を目指して…
「きつけ塾いちき」は、新たな年号が発布される本年の4月から、広島市内で「日本舞踊の、着付け専門講座」を開設することになりました。
当塾は、過去35年間にわたって、「歌舞伎衣裳」や「日本舞踊」の着付けの出来る「衣裳方」を輩出してまいりました。
それは、伝統文化の継続と発展のためには、欠かすことが出来ないものだと思うからです。
現在私共は、「東京の浅草西会館…1年8ヶ月」・「福岡市のももち文化センター…13年」・「北九州市のKMMビル…5年」・「鹿児島市のお稽古場…12年」・「宮崎市のお稽古場…35年」などで、日本舞踊の着付け専門講座を続けてまいりました。
日本舞踊の各流派に対応出来る着付けを学べます。
広島市内で開設される講座では、日本舞踊の五大流派はもちろん、地域の舞踊の流派にも対応出来る技術を学んでまいります。
日本舞踊のなかには、江戸時代から踊られている「古典」や、歌謡曲などで踊られる「新舞踊」、あるいは創作舞踊などでも生かせる着付けの技術を学んでまいります。
各地のお稽古には、芸妓さんから舞踊家、着付け教室の先生方まで…
現在私たちの各地の講座には、関東の芸妓さんたちや日本舞踊家の先生方、着付け教室の先生方、博多の若手人形師、ブライダルの着付け師、日本舞踊の着付け師、美容師の皆さんなど、きものに関わらなければいけない専門家の皆さんや、一般のきもの好きの女性の皆さんまで、さまざまな方が講座を受けていらっしゃいます。
舞踊着付けに、関心のある皆さまの、講座への多くのご参加を…
4月から広島で始まる「日本舞踊着付けの特別講座」は、楽しい講座です。
開催場所は、「JMSアステールプラザ広島」で開催する予定です。
詳細につきましては、近日中に本年の日程などを公開させていただきます。
日本舞踊の着付けに関心のある、多くの皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
裾引きの衣裳を着せ付ける、「きつけ塾いちき」の衣裳方(下」
十役早変わりと本水で、愛之助丈、松也丈などが熱演!
「きつけ塾いちき」は、3月19日(火)に、博多座の歌舞伎鑑賞の予定です。
演目は、湧昇水鯉滝…通し狂言…「鯉つかみ」。
片岡愛之助が、「十役早替わり」、「宙乗り」、「本水にて立ち回り」というもの。
配役は、片岡愛之助、尾上松也、中村壱太郎など若手の歌舞伎役者が勢ぞろい。
歌舞伎のおもしろ味が、舞台いっぱいに楽しめる狂言です。
●ご存知…衣裳の早替わり。
10人の登場人物を愛之助一人が早替わりで演じる歌舞伎ならではの演出。
●観客の上空を…宙乗り。
お客様の上空を飛び回る宙乗りは圧巻です。
●真水があふれて、しぶきが…巨大な鯉と格闘する。
真水を使って…巨大な鯉と格闘すると、しぶきが観客にかかります。
舞台に近いお客さまはもちろん、花道でもびっしょり濡れた役者のしぶきが飛んできます。
今回は、宮崎・鹿児島の仲間と一緒に、楽しい観劇の一日を過ごします。
午前・午後の二講座を開催!
「きつけ塾いちき」が毎月開催している、「日本舞踊の着付け、浅草西会館講座」が2月21日(水)行われます。
当日は、
午前10時からと、午後1時からの二講座が予定されています。
会場は、
雷門から徒歩5分。「浅草西会館」の二階です。
講座の内容は、
日本舞踊の舞台で、よく使われる着付けから、裾引きなど着付け。祝儀舞いなど各流派で異なる着付け(帯結び)もお勉強してまいります。
受講されているのは、
きもの好きの女性はもちろん、芸妓さんや着付け教室の先生方、ブライダル関係の方など多岐にわたっています。
どなたでも見学が出来ます。
楽しい日本舞踊の着付けをご覧になりたい方は、下記までご連絡を…
「つの出しの帯結びを見てみたい」などのご希望がある方は、事前にご連絡いただくとご希望に沿えると思います。
連絡先は、090-4489-9745 いちき まで。
腰元の着付けや元禄調、名古屋帯による後見結びなど…
「ももち文化センター」で行われた、「舞踊と振袖の、着付け専門講座」二日目は、午前午後の二講座が開催されました。
講座では、「股旅の着付け」、「小袖帯で作る片流し」、「矢絣模様の腰元に立て矢結び」、「元禄調の裾引きに片花結び」、名古屋帯で結ぶ「花柳流の後見結び」、などの内容でした。
受講される皆さまは、数年にわたるお稽古で、「舞踊の会」の舞台裏で、流派のお師匠さんの要望に、充分にお応えできる力がついてきています。
今日から講座の仲間に入った方も…初めて「つの出し」に挑戦!
この日は、佐賀県から、舞踊関係の方がお稽古を始められました。
最初にお勉強したいとおっしゃったのは、「つの出し結び」。
最後には、下の写真のような「つの出し」が出来上がりました。
つの出しには、なぜ帯締めを使わないのか。
つの出しの帯は、なぜ全通の帯がいいのか。など、時代考証も学びながらのお稽古でした。