2019年04月29日
北海道新聞【礼文 小平】
[礼文の海を染める白 ニシン群来66年ぶり確認]
ニシンの群れが産卵のため沿岸に押し寄せる「群来(くき)」が28日午前、宗谷管内礼文町北部の船泊沿岸で見られ、海岸に沿って約100メートルほどの海面が乳白色に染まった。町の資料などによると礼文島での群来は1953年(昭和28年)以来66年ぶりという。
群来を確認した船泊漁協によると、近年のニシン漁は沖合が中心だった。現場には話を聞きつけた町民が次々と様子を見に訪れ、写真を撮ったりしていた。小野徹町長も現場を訪れ、「私も群来を見るのは初めて。(53年の)群来はまだ小さいころで全く記憶にありません」と話した。
一方、留萌管内小平町鬼鹿の国道沿いの海岸でも同日朝、幅50メートル、海に向かって100メートルほどの長さの群来が見られた。町によると、これほどの大きさの群来は30年ぶりという。
減少していた道内のニシンは、放流事業などで回復し群来も復活。群来は今年に入り、小樽やサハリンなどにも到来している。(宮本誠一郎通信員、高橋浩志)
(関連配信済情報)
2019年04月22日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[サハリン南西部 ネヴェリスク(本斗)沿岸が“群来”となる]
昨日2019年4月21日、サハリン南西部ネヴェリスク(本斗)地区沿岸に、ニシンが産卵のため大群で押し寄せ、産卵・放精によって海が白色になる群来(くき)が確認された。
ロシア地元紙(WEB)が伝えた。
当日、午前、一部の住民は海岸で形成された白い泡が有毒物の放出と思い、これに怯える勘違いの騒動があったとされている。