2015年11月02日
サハリン発
[サハリン国境警備局は外国漁船の取締検査活動を効率化させる 韓国サンマ漁船2隻を拘束]
今年2015年漁期、太平洋サケマスとサンマを漁獲する日本と韓国の漁船約200隻は、政府間協定に基づくロシア排他的経済水域におけるその操業を終漁した。
今年からロシアFSBサハリン国境警備局は、実験的に外国漁船の取締検査活動の方式を変更した。
これまで、外国漁船との合意に基づき、当局から派遣された監督官が事業の枠組みの中で活動を行ってきたが、今年、当局は設定されたチェックポイント域において通過する外国漁船の検査を行った。
このことで、当局による外国漁船の取締検査活動の効率性が向上することとなった。
今年2015年漁期、当局は、太平洋サケマスとサンマを対象とした外国漁船の違反を摘発した。
韓国漁船は今漁期、12隻がサンマ操業に着業したが、同年10月、この内2隻を当局はロシア排他的経済水域で拘束した。
"Донг Ил 7"(Dong Il-7)からは、日誌に記載されていないサンマ製品17.2トンが発見され、漁獲割当を3.3トン超過していることが判明した。
また、加えて漁獲割当がなく、賄として未登録なシロザケのフィレ210kgも発見された。
一方、"Тхе Бек 91"(Thke Bek-91)からは、同様に日誌に記載されていないサンマ製品170kg、漁獲割当のない、シロザケのフィレと頭部550kg、そしてイカ50kgが発見された。
なお、当局は、この10年間の活動において、これらの違反が初めて指摘されたことは注目に値すると評価している。