旅、思いで思い出し           何も知らずに旅にでた!

昔ズート昔、旅をした。何も知らない私が、若かった,若いだけだった!
半世紀前の事....

242 紹介されない大阪

2012-03-10 06:00:17 | 散策
 実は前回雨が降ってしまって行けなかった飛田に行こうと思いまして、珍しく行くのに本を調べてからと思い、本屋、そして図書館で探しましたが殆ど見つかりませんでした。西暦2000年をもって国の登録有形文化財となった大阪で良く知れている‘百番’が遊郭のお店を買って有名になったので、もう少し本に載っているかと思いました。
35年程前に友人に面白い所があるからとついて行ったので、もう一度、前から行ってみたかったのでした。以前夜に行って雰囲気は知っていますので、私自身一人が夜に行くのはちょっとはばかれる?と思って、朝、家をでました。飛田と言うだけで、良く行ったなと言われます。その様な所です。

 動物園前を降りて、通天閣と反対側に行くと商店街に入りました。多分日曜日でもあるのか、それとも普通にシャッターを閉めているのか分からないですが、寂れた商店街が長く続いていました。ニュ-ス テン(東京の方は分からないでしょうが、夜5時30分から毎日やっているニュ-ス番組です)で金曜日の6時25分位から映る、スーパー玉出があるのでビックリしました。こんな寂れた所にあったのでした。もう一つのスーパー玉出が、道路を抜けて行くとあったので更に驚かされました。こんなスーパーの一つで主婦とシェフの対決の為、TV番組で買い物してるとは信じがたいでした。自分が、こんな早い時間に食事を終わりTVを見ているのも信じられません。

 道行く人が、自転車に乗っている人の方が歩いている人達より多くて、横道に違う商店街があり、アーケードの屋根も破れている所もあって、なんとも静かなものでした。細い道に入ると、角に若い人が立っていて、そこを曲がると狭い家の前にもう一人立っていました。そこに何があるのか、朝にビールを持った人が入って行きましたが、なんとも不思議な怖い光景でした。
 
 商店街を外れると超庶民の家が2-4メートル幅であり、上の方に狭い道路をまたいでオーエス劇場の古びた看板がありました。古びた日焼けしたノボリが3本あり、大衆演劇場があったのでした。森川竜馬の一日座長公演とあり、切符買う所には御入場料金1,300円、上演時間が書いてありませんでした。
又、戻り しばらく行くと誰が買うのか時計屋さんに何十万円もする時計が陳列台に並んでました。

 そして阪神高速の下を抜けて行くと飛田となります。まず有名な百番を探そうとしていたら、行き倒れのお婆さんがいたりして、警察官が来てました。大体3‐400メートル4方程の所に、今までと違い良く整備されている広めの道路があり、各道路何メートルかの幅で、規則正しく2階の腰壁から突き出た屋号の書かれた店の看板、1階は玄関脇に提灯、両引きの玄関扉があって、その脇に格子窓、さらにその隣に通用口があります。昼前なのに、もう開いているお店もありました。
 比較的に綺麗な所でしたが、入口の扉は開いたままで、上がりかまちに座布団が敷いてあり、二人の女性がいて、一人が40‐50歳位のお姉さんがやりてばーさん宜しく、ちょっと目が合うと声を掛けてきました。もう一人若い女性が少し派手な服装で、ニッコリ笑って座布団に座っていました。服装は現在的ですが、まさに大正時代(知りませんが)にタイムスリップしたように思われました。
 戸が開けっぱなしになっているので、どの家も石油ストーブが入ってましたが、夜はライトアップされるに違いないからやっぱり昼間来て良かったでした。お姉さんが若くまぶしく美しいので思わず目を奪われそうになりました。行かないと分からないです。

 広めの道路を暫く行くと少し離れて‘鯛よし百番’があり、昼間もやっていると思ったけれど、夜だけ予約のみとなっていました。そこだけ立派な飛田 百番とインターネットで調べて下さい。

 暫く歩くと急に立派なマンション群が出てきました。そして109で有名な阿倍野キュウズモールが目の前に出てきました。さっきの西成区から再開発の済んだ阿倍野区に変わるだけで、黒沢明監督の‘天国と地獄’の様な有様でした。
 
 
 
コメント
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