涙の8頭+1頭 物語
12月末も近づき、世は正にクリスマスの風情一色です。
ええっ、宗教上、まったく無関係と言いつつ、みんな幸せそうなので「まっ、いっか」とかなっている、ウカレイベントのあのクリスマスです。
で、クリスマスと言えばサンタクロース。そしてそのソリを曳くトナカイたちですが、今日は主にトナカイの話です。
実は幼いころから「サンタクロース否定派」の俺。特に「ソリが空を飛ぶはずがない」と思っていました。
とは言え、せっかくみんな幸せそうにサンタの話をしている中で、むきになって否定することはなく、それとなく「さぁ~~、どおでしょう」とか、長嶋茂雄氏みたいな返答をしていました。
近年になって、サンタのソリを曳くトナカイに名前があるとか、アメリカ空軍の公式ホームページにサンタの飛んでる位置情報が出ているとか、リアリティー溢れる情報に「もしかしたら・・・」とか考えている今日この頃です。
ではトナカイについてまずは整理してみましょう。
トナカイ(tunakkay)はアイヌ語だったんですね。
哺乳綱鯨偶蹄目シカ科トナカイ属の1種で、本種のみでトナカイ属を形成しています。
何となくよく間違えられるのがヘラジカは、哺乳綱偶蹄目シカ科ヘラジカ属に分類される世界最大のシカです。
よくサンタのイラストでも「これ、ヘラジカやん!」というのも見受けられます。
トナカイはシカ科で唯一、雌雄共に角があります。
これは角の用途が繁殖期におけるオスの抗争だけでなく、雪を掘ってエサを得る役割もあるためです。
ただし、オスは春に角が生え秋から冬にかけて抜け落ち、メスは冬に角が生え春から夏にかけて角が抜け落ちるようです。
つまりソリを曳く12月に角があるトナカイたちはメスだ!!
と、思っていたのですが、どうやらそれにも細かい設定があるようです。
そもそもサンタのトナカイたちですが、8頭おり、それぞれ
「Dasher(ダッシャ-)」
「Dancer(ダンサー)」
「Prancer(プランサー)」
「Vixen(ヴィクセン)」
「Comet(コメット)」
「Cupid(キューピッド)」
「Donder(ドンダ-)」
「Blitzen(ブリッツェン)」
と名前が付いています。
サンタのトナカイの性別については
1 全てメス説(動物園関係者はこの説が多い)
2 ダンサー、プランサー、ヴィクセンの3頭はメスで、残りはオス説
3 去勢されたオス説
そうなんだ・・・
ちなみに俺は2説を支持しています。
ジェンダー平等!!
そして、ちょっと詳しい人でしたらここで、ある疑問が生まれるはず。
ルドルフは??
そう、「赤鼻のトナカイ」のモデルになったのが「ルドルフ」
ソースは「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」という絵本なのですが、ザックリいうと・・・
むかし、「ルドルフ」っていう名前の、真っ赤なお鼻をしたトナカイがおります。
ルドルフは、その鼻のことで、家族や仲間たちからも馬鹿にされ悲しい思いをしています。
ある、クリスマスイヴのこと、サンタがいざ出発という時に、突然深い霧が広がり始めました。
サンタはキラキラ輝く赤鼻のルドルフを見つけ、ソリの先頭に立たせます。
ルドルフの輝く赤鼻は、霧の中でも明るく照らす灯台のような光となり、世界中の子どもたちにプレゼントを届けることができます。
そうしてこの時から、ルドルフは世界でもっとも有名な、みんなに愛されるトナカイになります。
えっと・・・
何でこんなことを調べていたかというと、
数日前BGMに「赤鼻のトナカイ」が流れるとある本屋さんで、高校生らしい青年2人の話が耳に入ってきます。
「トナカイを孤立させ、いじめを放置していたサンタクロースは、雇用主としてはク〇!!」
いや、
まさかのサンタクロース批判・・・
でも、現実はというと
ルドルフは雇用前から馬鹿にされていたが、サンタに雇用されて皆から羨ましがられるトナカイになっています。
つまり・・・
高校生諸君!!
「ご指摘には全く当たりません」