内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

今日からブログ八年目 ― 旦旦、坦坦、淡淡と

2020-06-02 23:59:59 | ブログ

 2013年6月2日に始めたこのブログは、今日から八年目に入ります。原則はこれまで通り、毎日投稿することです。内容についても、新企画があるわけでもなく、だいたい同じような傾向になると思います。
 ただ、毎年元旦に、たいへん月次ながら、その年の抱負を書いていますが、拙ブログの節目はやはり毎年6月2日になりますから、その抱負とは別に、拙ブログの基本方針についてここで確認しておきたいと思います。
 ちょっと語呂合わせのようで、いかがわしいところがないわけでもないのですが、その基本的態度は、三つの「たんたん」に集約できます。
 まずは、「旦旦」。『日本国語大辞典』によると、その意味は、「毎朝。毎日。」毎朝というわけにはいきませんが、これまで通り、毎日、一日も欠かさず投稿するという意が込められています。
 次に、「坦坦」。同じく『日本国語大辞典』によると、「道や土地など、でこぼこがなく平らであるさま」というもともとの意味から転じて、「かわったことがなくふつうと同じように行なわれるさま。平凡なさま。」世の中に何が起ころうとも、いつもと同じように続けていこうという意が込められています。
 そして、「淡淡」。同辞典によると、「あっさりしているさま。物の色・味・感じなどが淡泊なさま。ものにこだわらないさま。」これまでの記事を振り返れば、ときに激した内容になってしまったこともなくはありませんでしたが、基本は、やはり、「あっさり」、「こだわらず」でいきたいと思います。この語には、「水などが静かに揺れ動くさま」という意もあって、これは私にとって散文の理想的イメージです。
 ただ、古語の「淡淡し」(あはあはし)は、「思慮もなく浅はかである。かるがるしい。うわついている」の意ですから、そうはならないように気をつけたいと思います。
 これからの一年も、旦旦、坦坦、淡々と、毎日「焼き立て」の文章を皆様の机下にお届けしたく存じます。