内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

気晴らしとしての掃除と整理整頓

2020-07-17 21:48:31 | 雑感

 今日もまた、他愛もない話でございます。
 自分で言うのもなんでございますが、私はかなりきれい好きな方で、部屋の整理整頓をするのが趣味みたいになっています。というか、散らかっていると落ち着かないんですね。それで、しょっちゅう片付けています。
 毎日、机上の三台の PC と iPad と iPhone とがすべて同時に視界に入るように設置して仕事をしているのですが、その同じ机上と背面の机の上に研究のための書物も積み重なっていきます。それでも、一日の終わりには、たとえ仕事はまだ完了しておらず、明日以降に持ち越す場合でも、それらすべてを元の位置に戻します。
 この原則は台所でも洗面所でも同じで、一日の終りには、すべてを元の位置に戻し、しかも洗面所はすべての備品を洗面台下の開き戸の中に仕舞いますので、洗面台の上、大鏡の前には何一つものがなくなります。
 こうしないと落ち着かないというのは面倒な話ですが、この習慣のおかげで、物の置き場所がわからなくて探すということはまずありません。
 ただ、外出制限令の間に、本棚の中身をかなり入れ替えたので、以来、しばらく手に取ることがなかった本を探すのに少し時間がかかるようになってしまったのは情けない話です。これは明らかに老化現象です。以前は、数年間触れたこともなかった本でも、その置き場所を覚えていて、すぐに見つけることができました。
 きれい好きということは、汚いままに放置できないということでもあります。例えば、つい数日前にあったことですが、普段使っていないワイングラスを取ろうとして、そのグラスが置いてある棚を見るとホコリで汚れているではありませんか。こうなると、当のワイングラスのことは忘れて、その棚にあったすべてのグラスや食器を全部どけて、その棚を磨き上げなければ気がすまないのです。自分でも、面倒くさい奴だなあ、こんな事している場合かよ、と思うのですが、きれいに拭き上げられた棚を見て、しばし満足感に浸ることで気持ちは相殺されます。
 このような日常生活の小事に気持ちを集中させることが息抜きや気晴らしになっているのは、随分安上がりで、しかも実益もありますから、喜ぶべきことなのかも知れませんね。